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2019年6月19日

理学療法士さんのコーチング 役に立たなかった


A physical activity program is no more effective than standard care at maintaining upper limb activity in community-dwelling people with stroke: secondary outcomes from a randomized trial
2019  6月  ノルウェー

脳卒中患者は72時間時点で48%が上肢に障害を生じ、3ヶ月後ではその割合が50%になるという。

専門家の指導のもと 長期に身体活動レベルをあげることで脳卒中後の運動機能を改善できるか否かをしらべた LASTスタディ(Life After Stroke study)がおこなわれ、

歩行、バランス、日常生活動作、生活の質の点でなんら改善がみられないことがさいきんあきらかになった。

これを上肢機能についても解析してみたそうな。





2011-2014におこなわれたLASTスタディの記録をつかった。
複数病院の発症から3ヶ月後の脳卒中患者380人をえらび、つぎの2グループにわけた。

介入グループでは
地域のセンターで理学療法士のもと週1回、45-60分間の高強度運動をおこなった。
さらに毎日自主運動30分間を課し、
月に1回理学療法士が訪問してコーチングをほどこした。
これらを18ヶ月間継続した。

コントロールグループでは、
理学療法士のもと週1回45分間の軽い運動をおこなった。
これのみを3-6ヶ月間続けた。

上肢運動機能は、
Motor Assessment Scale items 6, 7, and 8.
National Institute of Health Stroke Scale item 5
Stroke Impact Scale domain 7
Modified Ashworth Scale in flexion/extension of the elbow
について評価 比較した。



次のようになった。

・上肢運動機能についてグループ間で有意な差はまったくみられなかった。

・とくに軽い上肢麻痺の患者では3ヶ月時点ですでに最大値の74%回復していて、18ヶ月後であっても77%の回復を維持していた。

理学療法士の親身な指導のもと18ヶ月間におよぶ過酷なエクササイズを経ても、下肢 上肢ともになんの改善もみられなかった、


というおはなし。
図:



感想:

LASTスタディこれ↓。
Stroke誌:PTの運動指導 まったく効果なかった
すくなくとも 軽症患者に3ヶ月をこえるリハビリをほどこす意味はないわな。

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