2019年6月20日

アスピリンの脳梗塞予防効果と安全性


Aspirin for Primary Prevention of Cardiovascular Events
2019  6月  エジプト

アスピリンは心筋梗塞や脳梗塞の再発(2次)予防薬として用いられている。しかし1次予防の効果と安全性については調査により結論が異なっている。

これまでの調査にさいきんの臨床試験↓
JPAD 2 study (Japanese Primary Prevention ofAtherosclerosis With Aspirin for Diabetes)
ARRIVE (Aspirin to Reduce Risk ofInitial Vascular Events)
ASCEND(AStudyofCardiovascular Events in Diabetes)
ASPREE(Aspirin in Reducing Events in the Elderly)
をくわえてシステマティックレビューをこころみたそうな。



被験者165502人(アスピリン83529人、コントロール81973人)を含む15のランダム化比較試験を対象とした。

アスピリンの1次予防効果について総死亡率、心血管疾患、および安全性(出血)との関連を解析したところ、



次のことがわかった。

・総死亡率、心血管死亡リスクはグループ間で差はなかった。

・心筋梗塞、TIA、脳梗塞のリスクはアスピリングループがあきらかに低かった。

・頭蓋内出血、消化管の大出血リスクもアスピリングループで非常に高かった。

アスピリンには虚血イベントを防ぐ効果がみられたが、出血イベントがあきらかに増えた。いずれも致命的なものではなかった、


というおはなし。

図:アスピリンの効果と安全性



感想:

2次予防でも同じ程度にあちこちが出血するんだろうけど、再発するよりはマシか、、、という判断なのかな。

こんな人がアスピリンで脳内出血 JAMA Neurol.

NEJM誌:アスピリンは予防効果ないうえにとても危険

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