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2020年1月23日

嚥下リハビリと腸内細菌の共起ネットワーク


Re-initiation of Oral Food Intake Following Enteral Nutrition Alters Oral and Gut Microbiota Communities
2019  12月  日本

脳卒中後の嚥下障害は6ヶ月時点で11-13%にみられ、肺炎や栄養不良の原因になる。これをさけるためにチューブを使った経管栄養が用いられる。

しかし長期に経管栄養をほどこすと下痢や便秘、微量栄養素の欠乏がおきる。

いっぽう健康には多くの微生物が関わっていてそれらの多様性とはたらきのネットワークの崩れ(dysbiosis)がおおくの病気を引き起こすとする報告が多数ある。

そこでリハビリによって嚥下障害を克服し経口摂取ができるようになった患者の口腔内と腸内の細菌叢の変化をくわしくしらべてみたそうな。




亜急性期の脳卒中患者のうち、抗生物質をしようしていない経管栄養の患者11人に嚥下リハビリをほどこして経口摂取にもどった8人を対象とした。

この前後での唾液と便を16SrRNAシーケンス解析して細菌の種類をすべて特定した。

経管栄養時と経口摂取時の栄養内容はいずれも同じ、1840キロカロリー、タンパク質75g、脂肪45g、炭水化物280gとした。



次のことがわかった。

・経口摂取の再開により口腔内と腸内の細菌の多様性が高まりその組成が変わった。

・そして 口腔内および腸内ともにカルノバクテリウムとグラニュリカテラがおおはばにふえた。

・細菌叢の変化自体は口腔内が著しかったが、メタゲノム解析によると腸内でよりおおくの異なる代謝プロセスの存在が示唆された。

・さらに口腔内 腸内ともに細菌叢のより大きくシンプルな共起ネットワーク(co-occurrence networks)がみとめられ、ディスバイオシスの改善と考えられた。

嚥下障害のリハビリは口腔内 腸内の細菌叢の多様性とその組成および働きのネットワークを改善し、全身の健康に影響する


というおはなし。

図:腸内共起ネットワーク



感想:

[腸内細菌]は最近の流行かな。

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