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2020年2月3日

全身振動装置で脚の痙縮が解けるのか


Whole-body vibration modulates leg muscle reflex and blood perfusion among people with chronic stroke- a randomized controlled crossover trial
2020  1月  香港

脳卒中後の痙縮はめずらしくない。痙縮の筋緊張には反射亢進によるものと非反射性の筋硬直によるものがある。

全身振動装置は下肢に機械的な振動刺激をあたえることができ痙縮の緩和効果が期待されている。

健常者では全身振動装置で屈曲反射である H反射が抑制され、さらに腓腹筋内の血流増加によりトレーニング効果が得られることがわかっている。

そこで脳卒中患者の麻痺脚の筋緊張に全身振動装置がおよぼす影響をくわしくしらべてみたそうな。




平均年齢61の慢性期の脳卒中片麻痺患者36人を2グループにわけ、

振動あり(30ヘルツ)のグループと、もういっぽうは
「振動なし」のコントロールとした。

全身振動装置の上で5分間立ち続けたあとのH反射と腓腹筋内の血流および弾性を超音波装置で5分間フォローした。


次のことがわかった。

・全身振動をうけたときに両脚のH反射にあきらかな抑制効果がみとめられた。

・腓腹筋内の血流は全身振動があるときに両脚で上昇し3-5分間 持続した。

・腓腹筋の弾性率にあきらかな違いは生じなかった。

5分間の全身振動により慢性期脳卒中患者の麻痺脚の反射亢進による筋緊張に変化がおよんだ。しかし痙縮の緩和にはいたらなかった、


というおはなし。

図:全身振動装置



感想:

まいにち電車でなん時間も揺られている長距離通勤のサラリーマンをしらべると「全身振動」の効果がわかるんじゃないかな。
粗大ゴミ? 全身振動刺激はリハビリにならないと判明

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