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2020年2月4日

「疲労」もんだいと日中の活動パターンの関係


Post-stroke fatigue and daily activity patterns during outpatient rehabilitation- An experience sampling method study
2020  1月  オランダ

脳卒中後の疲労(fatigue)はめずらしいことではなく25-85%が経験するという。

その原因はいまだあきらかでなく、神経学的、心理学的、社会学的側面がからみあった複雑なものと考えられている。

これまでの脳卒中後の疲労の研究のおおくはアンケート表に記入させ、後日それらを解析する方法がおもだった。

しかし疲労は数ヶ月、数週間、数日続くことがあり、また日中のタイミングによっても変化する。1回のアンケートではこのような変化を捉えることができず、記憶にたよることによるバイアスも問題になる。

そこで、さまざまな活動のなかでのリアルタイムの疲労状況をモニターし解析する 経験サンプリング法(experience sampling method)を採用してくわしくしらべてみたそうな。




30人の脳卒中経験者にスマートフォンをもたせ、"PsyMate" というアプリで1日に10回ランダムなタイミングで その瞬間の疲労度、活動の種類と内容、難易度、気分などのアンケートデータを計6日間ぶん回収し 解析した。



次のことがわかった。
・1013件の疲労情報が集まった。

・疲労は活動の種類とあきらかな関連があり、

・疲労度は身体をつかった活動のときに高かった。

・さらにその活動が努力を要し かつ楽しくない場合に疲労度が高かった。

・これら日中の活動と疲労度との関連は個人によりおおきくことなった。

脳卒中患者個人の日中の疲労を知るためには経験サンプリング法が適していると考えられる、


というおはなし。

図:疲労


感想:

「疲労」は最大級のもんだいなんだけど、あいかわらずわからないことだらけ。
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