元2020 5月 台湾
持続的気道陽圧療法(CPAP)は閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の主な治療法である。
これまでのところ、CPAPの使用と脳卒中発症との関連については報告に一貫性がない。
そこで、OSA患者の脳卒中発症率に対するCPAPの効果をくわしくしらべてみたそうな。
台湾の国民健康保険研究データベース(NHIRD)を用いて、2000年から2011年の間に診断されたOSA患者4,275人のデータを収集し、CPAP治療を受けたかどうかによって2つのグループに分けた。
さらにベースラインの人口統計学特徴と併存疾患を一致させた959人ずつのOSA患者の2グループに絞り込んだ。
これらグループの脳卒中の発生を2013年末までフォローし、
OSA患者がCPAP治療を受けている場合と受けていない場合の脳卒中の発生率を調べた。
次のようになった。
・CPAP治療を受けているOSA患者は、CPAP治療を受けていない者と比較して発生率が低く(年間1000人あたり 3.41 vs. 5.43人)、・脳卒中の発症リスクは0.68倍だった。・しかしその推定値は統計的に有意なほどではなかった。・脳梗塞と脳出血にわけて解析しても同様の関連になった。
睡眠時無呼吸症候群へのCPAP治療が脳卒中予防効果をもつ可能性がある。さらなる研究が必要だ、
というおはなし。
感想:
因果関係が逆で、脳卒中やるようなひとこそが前段階的に無呼吸症を呈しているだけとおもうよ。
脳卒中のあと↓
