元2020 4月 アメリカ
脳卒中のあとの喫煙は再発のリスクを高める。
この20年で禁煙のための効果的な薬が利用できるようになったが、どれだけの脳卒中経験者が喫煙を続けているかはあきらかになっていない。
そこで、過去20年間での脳卒中経験者の喫煙傾向をくわしくしらべてみたそうな。
アメリカの2つの大規模健康調査の記録を使用した。
1つは National Health and Nutrition Examination Survey (NHANES)で、1999-2016年の49375人の調査、
もう1つは Behavioral Risk Factor Surveillance System (BRFSS)で、2011-2018年の3621741人の調査である。
次のことがわかった。
・この間の脳卒中有病率はおよそ3%だった。・脳卒中経験者の現在喫煙率は、NHANESが24%、BRFSSが23%だった。・脳卒中歴のない者の喫煙はいずれの調査でも一定の率で減少傾向にあった。・しかし、脳卒中経験者での喫煙の減少傾向はいずれの調査でも確認できなかった。・これらの結果は血中のニコチン代謝物の定量にも反映されていた。