元2020 5月 サウジアラビア
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA:Obstructive sleep apnea)は、脳卒中など血管疾患の主要なリスク因子として確立されている。
しかし、OSAに関連する脳卒中の種類についての情報は乏しいのでくわしくしらべてみたそうな。
キングハリド大学病院に急性脳梗塞で入院した患者を対象とした。
これらの患者の脳梗塞の種類の判定はTOAST基準を用いた。
閉塞性睡眠時無呼吸の有無を評価するためにベルリン質問票(Berlin Questionnaire)を使用した。
OSAの有無別に脳梗塞の各種類の割合を計算し、比較した。
次のようになった。
・2018年1月から2018年9月までの間に急性脳梗塞の患者170例が入院した。・87 例(51%)にOSAが認められた。・小動脈疾患(Small AD)の割合はOSA群で有意に高かった(44% vs. 26%)。・他の脳梗塞の種類の分布には両群間で差はなかった。・多変量ロジスティック解析では、高血圧のみが小動脈疾患と独立して関連していた。
小動脈疾患は 閉塞性睡眠時無呼吸症候群ともっとも関連のある脳梗塞原因だった。ラクナ梗塞の患者には無呼吸症候群の検査が必要だろう、
というおはなし。
感想:
肥満の病気だとおもってたけど、そうでもないんだな。
Stroke誌:若い睡眠障害は頸動脈硬化
いびきと頸動脈の狭窄