元2020 7月 イスラエル
プロトンポンプ阻害薬(PPI:proton pump inhibitors)は胃薬としてよく用いられているが、高齢者の心血管疾患に関係するデータは少ない。
そこで、PPIの使用と高齢での初回脳梗塞の発生(FTIS:first-time ischemic stroke)との関連をくわしくしらべてみたそうな。
2002-2016のイスラエルの65-95歳の住民データを解析したところ、
次のことがわかった。
・平均年齢83の29639人のうち29%がPPIを使用していた。・PPIの使用者と非使用者ではFTISの総発生率と年間発生率がほぼ同じだった。・しかし、年齢、性別、心血管疾患関連のリスク因子で調整すると、PPIの使用ではFTISリスクが0.73倍だった。・PPI使用が49年を超える場合のFTISリスクは0.51倍だった。