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2020年7月27日

プロトンポンプ阻害薬と脳梗塞

2020  7月  イスラエル


プロトンポンプ阻害薬(PPI:proton pump inhibitors)は胃薬としてよく用いられているが、高齢者の心血管疾患に関係するデータは少ない。

そこで、PPIの使用と高齢での初回脳梗塞の発生(FTIS:first-time ischemic stroke)との関連をくわしくしらべてみたそうな。



2002-2016のイスラエルの65-95歳の住民データを解析したところ、



次のことがわかった。

・平均年齢83の29639人のうち29%がPPIを使用していた。

・PPIの使用者と非使用者ではFTISの総発生率と年間発生率がほぼ同じだった。

・しかし、年齢、性別、心血管疾患関連のリスク因子で調整すると、PPIの使用ではFTISリスクが0.73倍だった。

・PPI使用が49年を超える場合のFTISリスクは0.51倍だった。


プロトンポンプ阻害薬の使用は地域高齢者の脳梗塞発生率の低下と関連していた、


というおはなし。
プロトンポンプ阻害薬と脳梗塞リスク




感想:

ピロリ菌除去効果がこのメカニズム候補として有力視されている。





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