元2020 7月 アメリカ
サーカディアンリズムは身体機能の最適化のために生理と行動を同期させる内因性の生体サイクルをさす。
これら体内リズムは日々の太陽光によって正確に24時間に設定されている。しかし夜間照明の普及はこれら生体機能の調節を乱す可能性がある。
入院患者はその生理学的脆弱性からとくに夜間照明の影響をうけやすいと考えられる。そこで、脳卒中の動物をつかってこの仮説を検証してみたそうな。
人為的に中大脳動脈を閉じたネズミをもちいて、
昼間は125ルクスの環境にして、
夜間に5ルクスの常夜灯(dLAN:dim Light At Night)にさらした場合と、
夜間まっくらな状態(LD:Light Dark)とで
梗塞体積、炎症性サイトカインの量を比較した。
次のようになった。
・常夜灯グループの梗塞体積はあきらかに大きく、・損傷脳半球での炎症性サイトカインTNFα、IL6、IL-1βの発現率も高かった。・また、脳卒中後不安に似た行動の増加をしめした。
常夜灯の使用は中枢神経系の炎症性経路を活性化し、神経損傷を悪化させる可能性があると考えられた、
というおはなし。
感想:
じぶんはまっくらでないと眠れない派。
でも深夜につい スマホをチェックしちゃうんだよ。