元
2020 7月 中国
食事からの鉄分摂取と脳卒中などの心血管疾患(CVD)による死亡との関連をしらべた研究は数多くあるが、その結論は一貫していない。
そこで食事から摂る鉄(トータル鉄、ヘム鉄、非ヘム鉄)の量と、CVDによる死亡の用量関係についてメタアナリシスをこころみたそうな。
2019年2月までの関係する研究論文を厳選してデータを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・CVD死亡46045人を含む総数720427人の8件の研究論文を対象とした。・プール解析ではヘム鉄摂取量が最小のグループに対する最大グループのCVD死亡リスクは1.19倍だった。・ヘム鉄摂取量が1日1mg増えるごとにCVD死亡リスクは1.25倍、脳卒中死亡リスクは1.17倍になり、・これらは比例関係にあった。
食事から摂るヘム鉄がおおいほど、脳卒中など心血管疾患で死亡するリスクが高かった、
というおはなし。
感想:
ヘム鉄は動物性食品におおくふくまれ、非ヘム鉄よりも吸収がよい。日本人が摂る鉄のほとんどは非ヘム鉄である。
ヘム鉄がおおいと酸化ストレスが高まり炎症から動脈硬化になりやすいという。
鉄のせいと言うよりは肉を食べ過ぎることの害ではないのか?