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2020年9月13日

Stroke誌:移民の脳卒中回復が良い理由

2020  9月  アメリカ


メキシコ系アメリカ人は白人にくらべ脳卒中発症率が高く、脳卒中後の回復もすぐれないという。

そこで、出生地がアメリカ以外(移民)とアメリカ国内(非移民)の脳卒中患者について、90日後の転帰をくらべてみたそうな。



テキサス州のコーパスクリスティでの2008-2016の脳卒中患者記録から移民ステータスと機能的、認知的回復度との関連を解析したところ、



次のことがわかった。

・メキシコ系アメリカ人の脳卒中患者935人のうち、83人が移民で、852人は非移民だった。

・移民のアメリカ居住年数は平均47年間だった。

・移民は非移民にくらべ高齢で、男性がおおく、教育歴が少なく、心房細動になりやすかった。

・その他の併存疾患については移民 非移民間で差は認められなかった。

・関連要因を調整後、移民のほうが機能的転帰(ADLとiADL)があきらかにすぐれていた。

・神経症状(NIHSSスコア)や認知機能(MMSE)に有意な差はなかった。


アメリカに長く住んでいるメキシコ系移民は、非移民にくらべ脳卒中後の機能回復が良かった。神経症状や認知機能に違いはなかった、



というおはなし。
メキシコ系



感想:

アメリカ生まれのメキシコ系は、肥満や高脂血症の類がおおいため、相対的に移民が健康そうに見えるんだって。




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