元2020 9月 アメリカ
メキシコ系アメリカ人は白人にくらべ脳卒中発症率が高く、脳卒中後の回復もすぐれないという。
そこで、出生地がアメリカ以外(移民)とアメリカ国内(非移民)の脳卒中患者について、90日後の転帰をくらべてみたそうな。
テキサス州のコーパスクリスティでの2008-2016の脳卒中患者記録から移民ステータスと機能的、認知的回復度との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・メキシコ系アメリカ人の脳卒中患者935人のうち、83人が移民で、852人は非移民だった。・移民のアメリカ居住年数は平均47年間だった。・移民は非移民にくらべ高齢で、男性がおおく、教育歴が少なく、心房細動になりやすかった。・その他の併存疾患については移民 非移民間で差は認められなかった。・関連要因を調整後、移民のほうが機能的転帰(ADLとiADL)があきらかにすぐれていた。・神経症状(NIHSSスコア)や認知機能(MMSE)に有意な差はなかった。
アメリカに長く住んでいるメキシコ系移民は、非移民にくらべ脳卒中後の機能回復が良かった。神経症状や認知機能に違いはなかった、
というおはなし。
感想:
アメリカ生まれのメキシコ系は、肥満や高脂血症の類がおおいため、相対的に移民が健康そうに見えるんだって。
