元2020 7月 中国
リノール酸はオメガ6タイプの不飽和脂肪酸で植物油におおく含まれ、必須脂肪酸でもある。
これまで血圧やコレステロールを下げる効果などが報告されていて、心血管疾患の予防効果も期待されている。
しかし体内のリノール酸レベルと脳卒中リスクとの関連についてはじつはよくわかっていないのでこれまでの研究からメタアナリシスをこころみたそうな。
2020年2月までの関係する研究論文を厳選して、データを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・被験者47836人を含む12の研究がみつかった。・血液または脂肪組織中のリノール酸レベルと脳卒中全体のリスクとの間には逆相関が認められた。・この関連は特にアジア人と白人で顕著にみられた。・脳卒中の種類別では、リノール酸レベルの上昇は脳梗塞リスクの低下とあきらかに関連し、脳出血との関連は認められなかった。
体内のリノール酸レベルと特に脳梗塞リスクが逆相関にあった。この関連はアジア人と白人で顕著だった、
というおはなし。
感想:
さいきん、リノレン酸などオメガ3タイプを多く含むオイル(えごま油とか)の健康効果がもてはやされている。
時期をおなじくして、植物油の毒性が急に注目されるようになり、それにおおく含まれるリノール酸にたいして相対的にネガティブな印象を持つようになっていた。
リノール酸に罪はないようにおもえるけど、、じっさいどうなのかね。
