元2020 9月 スウェーデン
睡眠時間と脳卒中の種類との関連についての研究は少ない。さらに因果関係についてはまったくあきらかになっていない。
そこで、睡眠時間と脳卒中の種類別の因果関係をメンデルランダム化解析をつかってくわしくしらべてみたそうな。
45-79歳のスウェーデンの男女79881人について脳卒中の発生を15年ほどフォローした調査記録を使用した。
また、ゲノムワイド関連研究から睡眠時間に関連した26の一塩基多型を同定し、これらをランダム化の変数として脳卒中との関連を解析した。
次のことがわかった。
・標準的な7-8時間の睡眠にくらべ、9時間を超える睡眠は脳卒中リスク1.12倍、脳梗塞リスク1.14倍であり、7時間未満の睡眠では脳内出血リスクが1.21倍だった。・しかしメンデルランダム化解析では睡眠時間と脳卒中との因果関係は確認できなかった。
大規模住民調査では、長時間睡眠は脳梗塞リスクの増加、短時間睡眠は脳内出血リスクの増加を示した。しかし、メンデルランダム化解析ではこれらの関連に因果関係を認めなかった、
というおはなし。
感想:
メンデルランダム化解析もの↓。
