元2020 10月 中国
脳卒中後のうつは脳卒中患者のおよそ3分の1に見られる精神合併症である。しかしそのメカニズムはよくわかっていない。
そこで、脳梗塞と脳内出血とで脳卒中後うつの有病率をくらべてみたそうな。
温州医科大学病院の2014-2016の急性脳梗塞380人、脳内出血78人を対象とし、1ヶ月後の精神疾患、うつ状態を DSM-Ⅳ、HAMDスコアで評価した。
次のことがわかった。
・脳卒中後うつの有病率は、脳内出血が急性脳梗塞よりも 42.3% vs. 22.9%で明らかに高かった。・関連因子を調整したあとの脳卒中後うつリスクは、脳内出血が急性脳梗塞の2.65倍だった。・不安、興味喪失、不眠、疲労などの抑うつ症状も脳内出血でおおかった。