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2020年10月30日

抗凝固薬で大出血 その後

2020  10月  日本


心房細動患者への抗凝固薬は、脳梗塞リスクの低下にはなるが大出血(major bleeding)のリスクを高める可能性がある。

抗凝固薬使用者の「致命的」な大出血頻度は年間0.6%という報告もある。

大出血イベント後の患者の臨床転帰についてはほとんど知られていないので、くわしくしらべてみたそうな。



京都伏見区の81施設が参加する心房細動登録データベースから患者4304人を抽出し、1307日前後フォローした結果、



次のことがわかった。

・この間に6.9%に大出血が起きた。

・彼らは高齢で、心不全の既往があり、HAS-BLEDスコアが高かった。

・大出血ありの場合の、脳梗塞または全身性塞栓症のリスクは大出血なしの場合の1.93倍だった。

・総死亡リスクは 大出血ありの場合、2.73倍だった。


心房細動患者への抗凝固薬による大出血は、長期にわたる総死亡および血栓塞栓症リスクの増加と関連していた、


というおはなし。
大出血後の総死亡率



感想:

消化管などに出血がおきると、抗凝固薬を止められる。すると全身性の塞栓症が起きるという。




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