元2021 1月 イタリア
脳梗塞の最大3分の1程度は原因がよくわからないタイプ(cryptogenic:潜因性)である。
心房細動は塞栓源不明の脳梗塞で高率に検出される可能性がある。
特に埋め込み心電モニターが臨床現場で利用できるようになったので、これらの関連をくわしくしらべてみたそうな。
2013-2018年の塞栓源不明の脳梗塞患者のうち、発症後埋め込み型心電モニターを6ヶ月以上設置できた患者を対象に心房細動の有無を調査した。
次のようになった。
・塞栓源不明の脳梗塞患者138人の記録を対象とした。・全期間での心房細動有病率は45.7%だった。・心電モニター期間別の有病率は、6ヵ月後、12ヵ月後、18ヵ月後、24ヵ月後、36ヵ月後、のそれぞれで、31.8%、38.0%、42.6%、46.6%、50.4% だった。・上室性の過剰な電気活動と左房肥大のみが心房細動の有意な予測因子だった。
原因不明な脳梗塞のうち、塞栓源不明のタイプの半数は心房細動の可能性がある。くわしく検査すればわかる、
というおはなし。
感想:
潜因性タイプには比較的太い動脈が詰まる塞栓源不明タイプが含まれる。
心房細動のほかは、心臓の奇形、ウイルスによる血管炎症、がんなど、くわしい検査しないとわからない。
そしてきょうのニュース