元2021 1月 アメリカ
喫煙が脳動脈瘤形成とくも膜下出血のリスク因子であることがこれまでの研究で示されている。
しかし、その因果関係についてはあきらかになっていないので、メンデルランダム化解析を用いて検証してみたそうな。
2006-2010年に40-69歳の50万人以上を登録した英国バイオバンクのデータを用いた。
減数分裂の過程でゲノム中にランダムに分布する一塩基多型(SNPs)のうち、喫煙行動に関連するものを変数とすることで環境バイアスを除く「メンデルランダム化解析」を適用した。
次のことがわかった。
・126のSNPsを同定した。・これらSNPsからわかる喫煙に対する遺伝的感受性は、くも膜下出血リスクの63%の上昇と関連していた。・逆分散加重法や加重中央値法などを用いても同様の結果だった。・SNPsが別の形質に関連する多面発現の影響は認められなかった。
