元2020 11月 日本
フランス人は高脂肪な食習慣にもかかわらず、他のヨーロッパ諸国にくらべ脳卒中など心血管疾患での死亡が少ない。これは「フレンチパラドックス」とよばれ、赤ワインの抗血栓効果を信じる根拠になっている。
さまざまな野菜や果物の抗血栓作用は主に、その品種によることが最近の研究でわかってきたので、ワインぶどうと心血管疾患との関連についても確認してみたそうな。
ワインに使用される赤ぶどう26種、白ぶどう19種を用いて、
マウスの血液に対しての血栓形成傾向(Global Thrombosis Test:GTT)を測定した。
また、経口摂取させた後の、生体でのレーザー照射による血栓形成法への反応も測定した。
次のことがわかった。
・抗血栓効果の有無はぶどう品種により異なっていた。・抗血栓効果をもつ品種はごく一部(カベルネ・ソーヴィニヨン)のみで、・ほとんどのワインぶどうはむしろ血栓形成を強める作用があった。
ワインぶどう赤と白45品種の抗血栓効果を動物実験でしらべたところ、赤の1品種のみで抗血栓効果があった。他のほとんどのワインぶどうでは血栓形成を増強する作用が認められた、
というおはなし。
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