元2021 2月 エクアドル
SARS-CoV-2ウイルス感染直後の神経学的合併症として脳卒中や脳炎、末梢神経障害の報告がある。
しかし、感染後じゅうぶんに時間が経ったのちの神経学的後遺症についての報告はほとんどない。
そこで、軽度の症候性SARS-CoV-2感染歴を有する患者の認知機能の低下を長期に評価してみたそうな。
エクアドルのアタワルパの40歳以上の住民で、パンデミック前の検査で認知機能と脳MRIおよび脳波に異常のなかった者を対象として、アウトブレイク後の6ヶ月間フォローした。
ただし SARS-CoV-2感染後、酸素吸入や入院、神経症状を示す「軽度でない患者」は除外した。
認知機能はモントリオール認知検査(MoCA)スコアで評価し、パンデミック前後で4ポイント以上の低下を「認知機能低下」と定義した。
次のようになった。
・対象条件に合う93人のうち、SARS-CoV-2の血清学的陽性者は52人(56%)であった。・パンデミック後の認知機能の低下は、SARS-CoV-2陽性者の21%に、陰性者では2%に認められた。・SARS-CoV-2陽性者の認知機能低下のオッズは18.1倍だった。・2人に脳波異常が認められた。