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2021年2月6日

新型コロナで脳卒中のメカニズム

2021  2月  中国


2019年に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が発生して以来、世界的に注目を集めている。

呼吸器症状とは別に、COVID-19患者の神経学的機能障害、特に脳血管疾患の発生について集中的に調査されてきた。

そこで、COVID-19と脳血管疾患についての現在の知見をまとめてみたそうな。



次のようにまとめられる。

(Ⅰ)重症急性呼吸器症候群ウイルス-2(SARS-CoV-2)がアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)受容体を介して血管内皮細胞を攻撃している可能性があり その結果、出血や血栓が生じる。

(Ⅱ)ウイルスSARS-CoV-2はACE2の発現と活性も変化させる。そして動脈硬化の発生と進行に関連するレニン-アンギオテンシン系の乱れを引き起こす。

(Ⅲ)COVID-19患者では好中球細胞外トラップ(NETs)と呼ばれる免疫防御の仕組みが強くなり、免疫血栓症と関連する。

(Ⅳ)SARS-CoV-2によって誘導される炎症性カスケードが高凝固性をもたらし、アテローム性動脈硬化の形成と進行を促す。

(Ⅴ)抗リン酸脂質抗体が一部の重症患者に検出され、免疫複合体の形成を介して血栓症を悪化させる。

(Ⅵ)COVID-19患者での高血糖症が、酸化ストレスと血液粘度を増加させることで脳血管疾患を誘発する可能性がある。

(Ⅶ)COVID-19パンデミックによる心理的ストレスが、血液の凝固や線溶に影響して脳血管疾患のリスクとなる可能性がある。


COVID-19患者では、ACE2受容体を介した血管内皮へのダメージおよび炎症、凝固異常、好中球細胞外トラップ、抗リン酸脂質抗体、高血糖症、急性ストレス反応、等のメカニズムにより脳血管疾患が起きやすくなると考えられる、


というおはなし。
COVID-19と脳血管疾患


感想:

上の図がわかりやすかった。

新型コロナの記事を好んで扱うようになってから、ますます検索にかからなくなってきた。

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