元2021 2月 フィンランド
脳血管疾患の予防には人生早期の危険因子の把握が重要である。
そこで、母子の体格や妊娠合併症と、子が成人した後の脳梗塞、脳出血、TIAのとの関連をくわしくしらべてみたそうな。
1966年、フィンランドの住民11991人について妊娠初期から52歳までフォローした研究記録を解析した。
次のことがわかった。
・この間に、子の3.8%が成人後に脳卒中やTIAになった。・正常体重だった母親の妊娠中の体重増加は、子の脳梗塞リスクの増加と関連していた。・胎齢の割に低体重または胎児の体格指標であるポンデラル指数が小さい場合もまた脳梗塞リスクが高かった。・流産リスクが高い状態である「切迫流産」にあった場合も、子の脳卒中リスクは高かった。・母親の喫煙、高血圧、または出生時の合併症は、子の脳血管疾患リスクの増加とは関連しなかった。
妊娠中の母体の体重増加および胎児の成長不良は、子の成人後の脳血管疾患リスクの増加と関連していた。母親の喫煙との関連は認められなかった、
というおはなし。
感想:
太った妊婦は健康そうなイメージだったけど、違うのか?
たばこも言うほど悪くなさそう。