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2021年4月14日

低酸素療法の認知障害への効果

2021  3月  オーストラリア


脳卒中後の認知障害は代表的な後遺症の1つであり、その治療は困難とされている。

これまで、脳卒中後に低酸素環境に一定期間曝す「低酸素ポストコンディショニング」LOPC が脳卒中後の運動機能を改善し、神経細胞の減少を抑えるという報告がいくつかある。

そこで、脳卒中後のLOPCが認知機能も改善する可能性についてくわしくしらべてみたそうな。



人為的に脳梗塞にしたマウスを72時間後に、

通常大気群とLOPC(11%のO2)群にわけ、14日間継続した。

さらにLOPC群は1日8時間と24時間暴露群にわけた。

マウスには脳卒中まえに認知タスクの訓練を施しており、正答率80%以上に学習済みであった。

14日目に認知機能を評価し、17日目に脳の組織学的、生化学的分析をおこなった。



次のようになった。

・2週間後、LOPC群は8時間 24時間のいずれも 通常大気群にくらべて学習記憶成績がすぐれていた。

・さらに、LOPC群では神経細胞の減少が少なく、いくつかの血管障害が回復し、アミロイドβが減少していた。


脳卒中後の低酸素ポストコンディショニングは認知機能の改善に役立つ可能性がある、


というおはなし。
低酸素ポストコンディショニング


感想:

コロナ鍋による長時間のマスク装着が酸欠を招くとする説があるけど、低酸素ポストコンディショニング的には好都合やん。



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