元2021 3月 ドイツ
座りっぱなしでいると脳卒中など心血管疾患のリスクが高くなり、身体活動が多いと予防になると考えられている。
しかし身体活動と心血管疾患との間に因果関係があるかどうかについてはわかっていない。
そこで、隠れ因子や逆因果関係によるバイアスを排するべく、遺伝的に予測される身体活動と心血管疾患との関連をメンデルランダム化解析でくわしくしらべてみたそうな。
英国バイオバンクから、自己申告による身体活動に関する一塩基多型(SNP)19個、加速度計を使った身体活動に関するSNP21個を抽出して、
ゲノムワイド研究の 脳梗塞、冠動脈疾患、心筋梗塞、の患者データとの関連を解析した。
次のようになった。
・研究対象は、脳梗塞34217例(対照404630例)、冠動脈疾患42096例(対照99121例)、心筋梗塞27509例(対照99121例)、であった。・遺伝的に予測される身体活動の、自己申告による強度レベルや加速度計による行動パターンと、脳梗塞、冠動脈疾患、心筋梗塞との関連は認められなかった。
メンデルランダム化解析の結果、身体活動と脳卒中など心血管疾患とのあいだに因果関係があるとは考えられなかった。これまでの研究による知見はなんらかのバイアスによるものだろう、、
というおはなし。
感想:
そんなことだろうと思ってた。
うまれつき身体が丈夫なひとが元気に動き回っていただけ。
もっとわかりやすく言うと、バスケットボール部に入れば背が伸びると信じる中学生とおなじだったってこと。
これも↓メンデルランダム化解析でわかった事実。