元2021 3月 日本
脳卒中の発生は季節による影響をうけることがわかっている。
しかし日本での大規模な調査はほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。
1991-2010年の秋田県の脳卒中登録の男性30549例、女性28135例について、
脳卒中の種類(脳内出血、脳梗塞、くも膜下出血)別に分けた。
健常者115名の家庭での安静時血圧と秋田気象台による外気温記録との関連を解析した。
次のことがわかった。
・朝と晩に測定した収縮期血圧は月ごとの変動がみられた。・血圧および外気温は脳内出血とくも膜下出血で発生率に有意な相関をしめした。・脳卒中の種類別では脳内出血で季節差がもっともおおきかった。・収縮期血圧が脳卒中の月別および季節変動にもっとも重要な因子だった。・月別の血圧変動と年間の脳内出血発生率の比較から、家庭での血圧を5mmHg下げると脳内出血リスクの35%の低下になると考えられた。