元2021 4月 日本
脳卒中の発症から24時間以内に開始する超早期リハビリテーションが運動機能障害を悪化させることが報告されている。
しかし そのメカニズムはよくわかっていないので、新潟大学が動物実験でくわしくしらべてみたそうな。
左線条体に脳内出血を誘発する手術を施したラットについて、
偽手術群
脳内出血+運動なし群
脳内出血+超早期リハビリ群(24時間以内にリハビリ開始)
にわけた。
手術前後での感覚運動行動を観察した。
その後、脳組織を採取して血腫の大きさ、浮腫を測定し、線条体および感覚運動野でのmRNAほかタンパク質の発現量、を解析した。
次のことがわかった。
・早期リハビリ群で、水平はしごテストでの感覚運動障害が有意に悪化し、・線条体での炎症性サイトカインIL-1bのmRNAレベルが有意に高かった。・ニューロンマーカーであるNeuNタンパク質の発現が線条体と感覚運動野で有意に減少していた。
