元2021 5月 アメリカ
微小脳出血は無症候性で、60歳以上の認知正常者のMRI検査で23%にみつかるという。
微小脳出血はのちの脳出血や脳梗塞のリスク因子でもある。
そこで、抗血栓薬(抗凝固薬や抗血小板薬)の使用が微小脳出血と関連するものか、くわしくしらべてみたそうな。
Mayo Clinic Study of Aging の参加者のうち、MRI検査をうけた1253人について、
次のことがわかった。
・26.3%に微小脳出血がみつかった。・抗血小板薬のみを服用している者の27.3%と、・抗凝固薬のみを服用している者の45.3%に微小脳出血がみつかった。・抗凝固薬と抗血小板薬をともに服用している者の48.8%に微小脳出血がみつかった。・微小脳出血の有無および頻度は抗凝固薬と関連し、抗血小板薬との有意な関連はみられなかった。・微小脳出血の予測因子として、高齢、男性、抗凝固薬、アミロイドPET陽性があげられた。
