元2021 4月 アメリカ
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者の0.3-1.2%に頭蓋内出血(くも膜下出血を含む)が報告されている。
しかし、COVID-19患者におけるくも膜下出血だけのリスクを評価した研究はないので、くわしくしらべてみたそうな。
アメリカの62の医療施設のCOVID-19患者記録を分析した。
次のことがわかった。
・COVID-19患者85645人中86人(0.1%)、非COVID-19患者197073人中376人(0.2%)でくも膜下出血が発生していた。・性別、年齢、人種、高血圧、喫煙、を調整後、COVID-19患者のくも膜下出血リスクは非COVID-19患者の0.5倍だった。・しかしCOVID-19のくも膜下出血患者では、肺炎、急性腎障害、敗血性ショック、呼吸不全、の割合が有意に高かった。・院内死亡率はCOVID-19のくも膜下出血で有意に高かった。
COVID-19によるくも膜下出血リスクの上昇は認められなかった。ただしCOVID-19のくも膜下出血患者の院内死亡率は高かった、
というおはなし。
感想:
ウイルスよりもロックダウンと経済ストレスで血吹きそう。
