元2021 7月 アメリカ
新型コロナウイルス感染症COVID-19では抗凝固薬療法の必要性が高まっていることから、脳内出血のリスク評価が求められているもののデータは少ない。
そこで、COVID-19患者が脳内出血になりやすいのかどうか、くわしくしらべてみたそうな。
62施設でのCOVID-19患者記録を解析した。
次のことがわかった。
・COVID-19患者85645人と非COVID-19患者197073人のうち、脳内出血はそれぞれ154人(0.2%)、667人(0.3%)に起きていた。・関連因子を調整後、COVID-19患者では脳内出血の発症リスクが有意に低かった。・COVID-19で脳内出血の患者には、肺炎、急性腎障害、急性心筋梗塞、敗血症、呼吸不全が有意におおかった。・脳内出血患者の院内死亡率は 40.3% vs. 19.0%でCOVID-19群があきらかに高かった。
COVID-19患者の脳内出血発症率は高いわけではなかった。彼らの死亡率が高いのはCOVID-19による併存疾患によると考えられる、
というおはなし。
感想:
読み返してみるとなるほど脳内出血率は高くない。
