元2021 8月 スペイン
2019年12月に新型コロナウイルス感染症COVID-19の患者が確認され、2020年3月にWHOによりパンデミックが宣言された。
COVID-19の死亡率は全体的には2.3%とされている。
COVID-19患者には神経合併症が頻繁に発生し、脳卒中は0.9-5%に起きるという。
いっぽう、脳卒中患者がCOVID-19になった場合の転帰についてはよくわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。
スペインカタルーニャ地方の、2020年3-4月の脳梗塞発症後48時間以内の患者について、COVID-19の検査をおこなった。
3ヶ月後の機能転帰および死亡率との関連を解析した。
次のようになった。
・平均年齢72の患者701人のうち、13%がCOVID-19患者だった。・神経症状の重症度NIHSSスコアは、COVID-19患者のほうが高かった。・3ヶ月後の良好転帰者の割合は、COVID-19群で34%、非COVID-19群47%だったが有意な差ではなかった。・死亡率は、39% vs. 16%でCOVID-19群があきらかに高かった。
脳梗塞に新型コロナウイルス感染症を併発した患者は死亡率が高かったが、機能的転帰におおきな差はなかった、
というおはなし。
感想:
ちょうど20年前に、PCRでDNAを増やす作業を100回くらいやった記憶がある。
おっそろしく敏感で、ぜったいに紛れ込むはずのないDNA断片が検出されてしまうことがたまに起きた。
当時は己の手技の拙さを恥じたものだったが、増幅回数を上げたときにどれくらいエラーが増えるかについての経験がほとんどなかったことを思い返す。
さいきんになって知ったのだけれど、PCRの増幅回数Ct値を30以上にすると、病気でもなんでもない人をほぼ100%コロナ(偽)陽性にできるという。
陰謀の仕掛け人がこのようにして感染者数を水増ししているという説があるが、さもありなんとおもう。