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2021年9月21日

脳卒中入院の半数はニセ者だった なぜなのか?

2021  9月  ノルウェー


脳卒中類似症状(stroke mimics)は入院時に脳卒中と疑われ、その後別の診断に確定された症状をさす。

おおくは、めまい、片頭痛、てんかん、などが急性脳梗塞やTIAに誤認されることでおきる。

彼らを脳卒中として入院させることはコスト的に釣り合わないため、如何に区別するかに注目が集まっている。

そこで、過去10年間の脳卒中類似症状の経時的傾向をしらべてみたそうな。



2008-2017年にHaukeland大学病院の脳卒中専門病棟に入院したすべての患者11240人について、脳卒中と脳卒中類似症状に分類した。



次のようになった。

・類似症状患者は、脳卒中患者よりも 68.3 vs. 71.4歳 で若く、女性がおおかった 53.6% vs. 44.5%。

・入院患者に占める類似症状患者の割合は、51.0%だった。

・類似症状で入院する患者数およびその発生率は、増加傾向にあった。

・2014年のFASTキャンペーンによって類似症状患者の割合が増加した。


脳卒中専門病棟の患者の半数以上が脳卒中ではなく、その割合は増加傾向にあった。FASTキャンペーンが一因と考えられる、


というおはなし。
FASTキャンペーン


感想:

発症後、早く病院にいくことで恩恵を得られるのは、脳梗塞患者の10%ほどであって、脳内出血やくも膜下出血には できることがほとんどない。




その得られるはずの恩恵も、じつはかなりあやしい。



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