元2021 8月 台湾
肉や魚を摂らないベジタリアン食は健康によいとされ、ある研究では野菜消費量が1日200g増えると脳卒中リスクが13%低下するという。
いっぽうで、肉を摂る人よりもベジタリアンのほうが脳卒中リスクが高いとする報告もある。
そこで、これまでの最新研究を含めて、ベジタリアンと非ベジタリアンでの脳卒中リスクについてメタアナリシスをこころみたそうな。
2021年5月までの関係する研究を厳選してデータを統合 再解析した。
次のことがわかった。
・検索ヒットした398論文のうち、ベジタリアン29705人の脳卒中408件、非ベジタリアン627728人の脳卒中13026件を含む7つの研究を対象とした。・ベジタリアン食の遵守と脳卒中リスクとの有意な関連は認められなかった。・アジアでの研究と50-65歳に限定したときに脳卒中リスクの低下が示唆された。・脳梗塞と脳出血別に解析してもベジタリアン食との関連は認められなかった。
ベジタリアン食と脳卒中発症率とのあいだにあきらかな関連は認められなかった、
というおはなし。
感想:
ベジタリアン食は個人の健康のためというよりは、地球環境保護と資源再分配問題の解決策としてとても重要。
そう遠くないうちに肉と魚は食卓から消えて、「米、大豆、じゃがいも」をメインに生活するようになる。
