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2022年5月26日

頚動脈の高度狭窄を手術しないときの脳梗塞率

2022  5月  アメリカ


頚動脈が高度に狭窄している無症状の患者にたいし、内科治療を継続するか外科的治療をおこなうべきかはあきらかになっていない。

そこで、外科治療を受けていない患者が脳卒中になる頻度をくわしくしらべてみたそうな。



2008-2012年に無症候性の高度(70-99%)頚動脈狭窄と診断された患者を2019年まで脳卒中の有無をフォローした記録を解析した。



次のようになった。

・画像診断を受けた94822人のうち平均年齢74、3737人、4230本の頚動脈に高度狭窄がみつかり、そのうち2539本の頚動脈、2314人の患者は外科的治療を受けなかった。

・平均フォロー期間は4.1年だった。

・狭窄側での脳梗塞は133件あり、平均して年間0.9%の発症率だった。

・5年間での推定発症率は4.7%に相当した。


頚動脈が高度に狭窄した無症状患者のうち、外科的治療を受けなかった者の脳梗塞発症率は5年間で4.7%だった、


というおはなし。
頚動脈の狭窄の図


感想:

意外にたいしたことないのね。

未破裂脳動脈瘤のそれと大差ない。高齢だし、手術しないわな。

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