元2022 5月 韓国
心房細動は脳梗塞や認知障害の原因となる心塞栓症リスクの上昇と関連している。
CHA2DS2-VASスコアを用いて心塞栓症のリスクを評価して抗凝固療法の適用を決めることができるものの、血栓形成のメカニズムがよくわかっているわけではない。
とくに心房細動患者の血液型と血栓形成傾向との関連については研究がないので、くわしくしらべてみたそうな。
平均年齢70の心房細動患者1170人を最長4年間フォローした記録について、
この間の脳梗塞を含む血栓イベントの有無と血液型との関連を解析した。
次のことがわかった。
・血液型のうちわけは、O型305例(26%)、A型413例(35%)、B型333例(28%)、AB型119例(10%)だった。・脳梗塞を含む血栓イベントは52例4.4%(このうち脳梗塞は3.6%)に発生した。・AB型はO型にくらべて有意に予後がわるく、・AB型は非AB型よりも脳梗塞などの血栓イベントの発生率が2.01倍だった。・この関連は抗凝固療法の期間やCHA2DS2-VAScによらなかった。