元2022 5月 オランダ
脳梗塞患者への血栓溶解療法や血管内血栓除去術の効果は、治療までの時間が長くなるほど急激に低下する。
発症から病院到着までの時間を短縮するために、脳卒中の疑いがあればすぐに救急車を呼ぶようにとの啓蒙活動がこれまでおこなわれてきた。
そこで、発症から救急車要請に至る時間に影響する因子をくわしくしらべてみたそうな。
脳卒中が疑われる患者を対象とした多施設研究PRESTOのデータをもちいた。
次のことがわかった。
・対象患者436例中、208例48%が救命救急サービスに直接連絡した。・高FASTスコア(顔 腕 口の3点満点)、診療時間外であること、発症から事態認識までの時間の短さ、が救急車の直接要請と独立に関連していた。・救急車の直接要請は、発症から血栓溶解療法までの時間の30分の短縮と関連があった。・発症から血管内血栓除去術までの時間についても同様だった。
脳卒中が疑われる患者の半数以上は救急車を直接呼ばず、かかりつけ医に電話していた。救急車を直接呼んだ患者はかかりつけ医を介した場合よりも30分早く治療を受けることができた、
というおはなし。
感想:
救急車は他人が見るに見かねて呼ぶものであって、自分でもとめるものではないとおもう。