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2022年6月12日

この病因の脳内出血は死亡率たかい

2022  5月  スイス


脳内出血では急性期やその予防にエビデンスに基づく有効な治療法が存在しないため、機能転帰が悪く死亡率も高い。

また脳内出血の病因について広く受け入れられた分類法が存在していないので、くわしくしらべてみたそうな。



2014-2019年にスイスの脳卒中登録された非外傷性のすべての脳内出血患者について、病因と転帰との関連を解析した。



次のようになった。

・平均年齢72、2650人の患者を対象とした。

・病因はおおい順に、高血圧、不明、抗血栓薬、脳アミロイド血管障害、と続いた。

・3ヶ月後、33.2%が機能的に自立し、25.1%は死亡した。

・高血圧が病因だと機能的に自立する可能性が高く、死亡率は低かった。

・いっぽう抗血栓薬が病因の場合は死亡率が非常に高かった。

・3ヶ月以内に4.2%が再びなんらかの脳卒中を発症した。

・高血圧が病因の脳内出血は再発可能性が低かったが、脳アミロイド血管障害のそれは脳内出血が再発しやすかった。


脳内出血の主な病因は高血圧で、3ヶ月後に患者の3分の1は自立していた。抗血栓薬が病因の患者は死亡率が高かった、


というおはなし。
脳内出血の3ヶ月後転帰の図


感想:

上の図、サラサラ薬使用者の死亡(黒)が飛びぬけている。




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