元2022 9月 日本
脳卒中患者の入院時の栄養状態と退院時の機能的自立度（FIM）との関連について、くわしくしらべてみたそうな。
2017-2018年に回復期病棟を退院した65歳以上の日本人脳卒中患者205名の記録を解析した。
栄養状態はCONUTおよびGNRIスコアで評価した。
次のことがわかった。
・入院時に栄養不良な患者は入院期間が長かったが、・栄養状態に問題のない患者と同等のFIM改善度が達成できていた。
入院時の栄養状態は、退院時の機能的自立度に影響しなかった、
というおはなし。
感想：
ようするに脳卒中からの機能回復は、筋肉とか体力の問題ではないってこと。
なるほど リハビリの効果は努力や訓練量とは無関係だし、
たとえリハビリトレーニングをなにもしなくても、比例回復則（proportional recovery rule）にしたがって障害の70％は自然に元通りになるという「事実」にも合致する。