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2022年9月5日

80過ぎのクリッピングで亡くなるただ1つの理由

2022  9月  日本


クリップ手術を受けた80歳以上のくも膜下出血患者の生存率、死亡までの期間、転帰不良の予測因子を日本人についてくわしくしらべてみたそうな。



1994-2019年の、発症後72時間以内にクリッピングをうけた患者の記録を解析した。



次のことがわかった。

・平均の入院期間は 54.5日で、フォロー期間は53ヶ月間だった。

・死亡に至るまでの期間は、退院時mRSが高い回復不良患者で有意に短かった。

・手術合併症の有無が転帰不良の唯一の独立した予測因子であり、

・手術合併症がある患者は生存率が有意に低かった。


80歳以上でハントヘスグレードが2の臨床的に軽い状態の患者であってもクリップ手術の候補になりうる。しかし、良い治療成績を得るためには手術合併症を起こさないことが不可欠である、


というおはなし。
ハントヘスグレードの図


感想:

ハントヘスグレード2は、ただの頭痛だけ。

手のしびれとか言葉のもつれなんかはない。ほとんどのひとは病院にかかろうとも思わない。

なのにくも膜下への出血とわかるとアンギオをやって頭を開けてクリップをする慣習になっている。

クリップをすると再出血率や死亡率が下がるという根拠となる臨床試験がこの世に存在していないのに手術をする。

しかも手術自体のダメージで早くに亡くなってしまうことがわかっているのに、「そういう決まりだから」という理由でときに鎮静薬で患者の意識を失わせ身体拘束してまでクリッピングをする


万が一自分が患者になったらぜったいに手術を断る自信がある。







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