元2022 9月 ノルウェー
脳卒中の転帰と社会支援との間には関連があり、とくに家族の役割はおおきい。
そこで、第一度近親者(first-degree relative:親、兄弟、子)までの居住距離および配偶者・パートナーの有無の、患者死亡率との関連をくわしくしらべてみたそうな。
1994-2009年に30歳以上で脳卒中を発症した128227人について、
入院した年にもっとも近くに居住する第一度近親者までの距離を算出し、その後の死亡との関連を解析した。
次のようになった。
・第一度近親者までの距離が遠いほど、近隣に住んでいる場合にくらべて死亡リスクは高かった。・この関連は入院時65歳以下の患者でより顕著であり、30km以上離れていると死亡リスクは1.25倍だった。・いっぽう、配偶者・パートナーがいる場合、死亡リスクは減少して0.80倍になった。
第一度近親者が近くに住んでいることが生存率の向上に関連があったが、配偶者・パートナーがいることのほうがずっとおおきな生存保護効果があった、
というおはなし。
感想:
血のつながりよりも近くの他人ってこと。
メモ:第一度近親者と1親等は微妙に異なる。1親等は親と子のみ。兄弟は2親等。結婚している場合のパートナー(配偶者)は本人と同じいわば0親等。内縁のパートナーに親等はない。
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