元2023 3月 中国
スズメバチ(肉食性のハチ:wasp)による刺傷は、おもにアナフィラキシーにつながる炎症反応をおこし、溶血、横紋筋融解、腎障害、肝障害、呼吸困難などが認められることもある。
これまで、ススメバチに刺されたあとのくも膜下出血についての報告はいくつかあるが、ぐうぜん動脈瘤が破裂した可能性が排除できていなかった。
今回、非動脈瘤性のくも膜下出血事例があったそうな。
次のようになった。
・60歳男性がスズメバチにさされた3日後に入院してきた。・頭と背を4回刺され、傷口周辺の腫れと首の凝りがあった。・入院時CTでは異常はなかった。・腰椎穿刺によりくも膜下出血と診断された。・アンギオ検査では動脈瘤が発見できなかった。・高アレルギー薬、血管攣縮を防ぐニモジピン、頭蓋内圧を下げるマンニトールなどの対症療法ののち、・14日目に退院した。
岩手医大によると、「あっちの針」に刺されるとくも膜下出血率が50倍に跳ね上がるという↓。