元2023 6月 アメリカ
心房細動があると脳卒中になる可能性が3-5倍高くなる。このリスク低減には抗凝固薬が有効であると考えられている。
しかし対象者の60%には抗凝固薬が処方されておらず、処方された患者であっても70%は1年以内に服用を中止してしまうという。
そこで、臨床医の視点から薬の処方に抵抗がある理由をくわしくしらべてみたそうな。
ユタ大学医療システムの臨床医を対象に抗凝固薬の処方の実践について面接を実施した。
次のことがわかった。
・循環器科、内科、家庭医から11名がインタビューに応じた。・処方をためらう5つのテーマが見出された。コンプライアンス:服薬遵守しない患者。薬剤師の支援:とくにワルファリンの管理。決定への患者の参加:投薬開始に際しての患者の意思。出血への懸念:最大の理由。患者の信念:ワルファリン=殺鼠剤として拒絶する患者例。
臨床医が心房細動患者への抗凝固薬使用をためらう最大の理由は出血リスクであり、ついでコンプライアンス、そして患者自身による不安だった、
というおはなし。
感想:
直接経口抗凝固薬(DOAC)が市場投入されたタイミングで、なぜか脳梗塞リスクを評価するあらたな基準 CHA2DS2-Vasスコアが設けられ、それまで低リスク群とされていた人たちの6割以上が高リスク群とされるようになった。
そのため薬の使用が増えて脳内出血も爆増している↓↓↓。