元2023 7月 アメリカ
脳卒中後の障害は脳梗塞の種類によってもことなるが、塞栓性のそれはより深刻であることが示唆されている。
この違いが併存疾患による影響や、発症時の重症度によるものかはあきらかになっていないので、くわしくしらべてみたそうな。
Atherosclerosis Risk in Communities (ARIC)研究参加者について、
脳梗塞の種類と発症時の重症度NIHSSスコアとの関連を解析した。
次のようになった。
・平均年齢71、脳梗塞患者940人が対象となった。・NIHSSスコア5以上の重症リスクは血栓性よりも塞栓性で高く、軽症から重症になるにしたがって塞栓性の割合も増加した。・心房細動で調整後も、血栓性よりも塞栓性のほうが重症リスクは高かったが、影響は減弱した。・5年間の死亡リスクも、血栓性よりも塞栓性のほうが高かった。