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2023年5月21日

無視できない脅威:心原性脳梗塞の現実

2023  5月  トルコ


主幹動脈(頸動脈や脳内大動脈)が閉塞するタイプの脳梗塞の原因として、心原性とアテローム硬化性がある。

それぞれの割合をくわしくしらべてみたそうな。

2016年2月29日

心原性の脳梗塞とテロメアの長さとの関連について


Short Leukocyte Telomere Length Is Associated With Cardioembolic Stroke Risk in Patients With Atrial Fibrillation
2016  1月  スペイン

心房細動のある患者が心原性の脳梗塞になるリスクを正確に予測する方法はまだない。

そこで テロメアの長さが心原性脳塞栓症と関連するものか調べてみたそうな。


心房細動患者で脳卒中歴のない93人と心原性脳塞栓症歴のある94人について、
白血球のテロメア長を測定し、心原性脳塞栓症との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・テロメア長が短くなるほど心原性脳塞栓症リスクが高くなった。

心房細動患者のテロメアの短かさは心原性脳塞栓症リスクと関連があった、


というおはなし。

図:テロメア


感想:

これ↓思い出した。
脳卒中患者のテロメアが短いのは遺伝か?

脳卒中になる人のテロメアは短いことが判明

脳梗塞患者のテロメアは とても短くて致命的

2018年8月16日

体重が少ないひとの心原性脳塞栓


Low Body Mass Index is a Poor Prognosis Factor in Cardioembolic Stroke Patients with NonValvular Atrial Fibrillation
2018  8月  日本

ボディマス指数BMIと脳卒中との関連については数多くの研究があって、BMIが高いほど脳梗塞になりやすく、日本人ではBMIが低いとその予後はよくないとされている。

さらに日本では高齢化がすすみ心房細動由来の心原性脳塞栓がふえている。また欧米にくらべ肥満はすくなく低体重がおおい。

そこで心房細動で心原性脳塞栓の患者の予後とBMIとの関連をしらべてみたそうな。


心臓弁に異常のない心房細動で心原性脳塞栓の患者419人について、BMIで 低(<18.5)、標準(18.5-25.0)、肥満(>25.0)の3グループにわけて、

入院時の重症度、退院時の回復度をくらべたところ、


次のようになった。

・入院時の重症度NIHSSは、低>標準>肥満の順に高く、低体重グループがもっとも重かった。

・退院時の回復度mRSも、低>標準>肥満の順に高く、低体重グループがもっとも悪かった。

・低体重は重症かつ予後不良のあきらかな要因だった。

・肥満は重症度や回復度に影響しなかった。

低体重で心房細動の心原性脳塞栓になった患者は 重症でかつ回復が良くなかった、


というおはなし。
図:心原性脳塞栓の予後と肥満度

感想:

スリムで健康そうに見えるひとがじつはいちばん酷かった、という意味での肥満パラドックスか。

2023年7月10日

塞栓性脳卒中:「Neurology」が暴く真実

2023  7月  アメリカ


脳卒中後の障害は脳梗塞の種類によってもことなるが、塞栓性のそれはより深刻であることが示唆されている。

この違いが併存疾患による影響や、発症時の重症度によるものかはあきらかになっていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2017年12月22日

心原性脳梗塞で再発や出血する可能性


Recurrent Stroke and Bleeding Events after Acute Cardioembolic Stroke-Analysis Using Japanese Healthcare Database from Acute-Care Institutions.
2017  12月  日本

脳卒中のうち75.9%は脳梗塞で、さらにそのうちの27.7%が心原性である。心原性脳梗塞は高齢者におおく症状が重い。再発率も高く 久山町研究では10年で75.2%の再発率だった。

日本人の心原性脳梗塞について再発率の推移、抗凝固薬と出血率との関連をくわしくしらべてみたそうな。


2008-2013のヘルスケアデータベースから心原性脳梗塞 9804人の患者記録を抽出して解析したところ、


次のことがわかった。

・観察期間の中央値68日間では10.3%が脳卒中を再発し、その率は年間100人あたり20.8人だった。

・同様に、心原性脳梗塞の再発率は16.6人/100人年で、頭蓋内出血率は13.2人/100人年だった。

・抗凝固薬使用者の脳梗塞再発率は低かったが脳出血率が非常に高かった。

・再発リスクは 脳卒中歴、糖尿病、高血圧、心房細動などで、

・脳出血リスクは高血圧、腎不全、プロトンポンプ阻害薬使用だった。

心原性脳梗塞の患者は再発率が高かった。抗凝固薬は脳梗塞の再発率の低下に効果的だったが、脳出血リスクが非常に高くなった、


というおはなし。
図:抗凝固薬の脳出血率推移

感想:

うえのグラフを見てなお抗凝固薬を飲みつづける勇気とは。

2017年1月4日

空気が汚れているとおきやすい脳梗塞の種類


Air Pollution Is Associated With Ischemic Stroke via Cardiogenic Embolism
2016  12月  韓国

大気汚染でおきやすい脳梗塞の種類をしらべてみたそうな。


韓国の脳卒中患者データベースから脳梗塞13535人を抽出し、気象データ(PM10,NO2,SO2,O3,CO)と脳梗塞の種類(心原性脳塞栓症、アテローム血栓性脳梗塞、ラクナ梗塞、その他)との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・過去7日間のPM10やSO2がおおいと心原性脳塞栓症がふえた。

・季節や地域による大気汚染レベルの違いでも心原性脳塞栓症は増減した。

大気汚染に短期的にさらされた結果として心原性脳塞栓症が増加した、


というおはなし。
図:大気汚染と脳卒中 季節と地域

感想:

不整脈がおきやすくなるんだって。

2017年8月31日

アテロームや心原性の脳梗塞を予防するあぶらの種類とは


Omega-3 Fatty Acids and Incident Ischemic Stroke and Its Atherothrombotic and Cardioembolic Subtypes in 3 US Cohorts
2017  8月  アメリカ

オメガ3多価不飽和脂肪酸は高血圧や高脂血症をおさえる効果がしられている。

脳梗塞との関連について、くわしくしらべてみたそうな。


脳梗塞の発生を8-11年フォローする複数の研究データを使用して、

エイコサペンタエン酸(EPA)
ドコサペンタエン酸(DPA)
ドコサヘキサエン酸(DHA)
の血中レベルと脳梗塞(アテローム性、心原性)との関連を解析したところ、


次のことがわかった。
・953件の脳梗塞(アテローム性408、心原性256 他)があった。

・DPAやDHAレベルが高いと脳梗塞リスクは低かった。

・EPAとの関連はなかった。

・とくに DHAはアテローム性脳梗塞リスクの低下に、

・DPAは心原性脳梗塞リスクの低下に関連していた。

血中DHAが高いとアテローム性の脳梗塞が、DPAが高いと心原性の脳梗塞の発生率が下がった、


というおはなし。
図:DHAとアテローム血栓性脳梗塞

感想:

EPAやDPA,DHAはαリノレン酸から体内で合成される。

やはりαリノレン酸をたっぷり含む エゴマ油、亜麻仁油かね。

2018年3月20日

脳梗塞の原因別ワールドトレンド


Distribution and Temporal Trends From 1993 to 2015 of Ischemic Stroke Subtypes
2018  3月  イタリア

脳梗塞は脳卒中のなかでもっともおおいタイプで その発生率と死亡率は高所得国では低下傾向、低中所得国では上昇傾向にある。

脳梗塞には原因別にアテローム血栓性、心原性、小血管病(ラクナ梗塞)がある。これら種類別の世界的トレンドを過去の研究からまとめてみたそうな。


1993-2015の世界中の関連研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。
・65の研究がみつかった。

・脳梗塞の種類別内訳は、心原性22%、アテローム血栓性23%、ラクナ梗塞22%、その他3%、原因未定26%で、

・人種別では白人で心原性が、アジア人にはアテローム血栓性がもっとも多かった。

・白人の心原性脳梗塞が占める比率は年間2.4%増加し、ラクナ梗塞は4.7%減少していた。

・アジア人のアテローム血栓性脳梗塞は年間5.7%増加していた。

さいきんの20年間で脳梗塞の原因は 白人では心原性、アジア人ではアテローム血栓性が主になってきている、


というおはなし。
図:脳梗塞の原因別トレンド 白人とアジア人

感想:

「原因未定」っていうのは複数の要因がからんでいて 時間の限られた救急シーンで原因の特定が間に合わなかった、という意味らしい。

どうせはっきりとはわからないんだから言ったもん勝ちとおもう。

2021年9月22日

心原性脳塞栓症はビタミンCと因果関係にあった

2021  9月  中国


ヒトはビタミンCを合成することができないため、新鮮な野菜や果物からの摂取に頼っている。

ビタミンCの抗酸化作用と心血管疾患やアルツハイマー病の発症との関連についての研究が数おおく行われてきたが、結論は得られていない。

最近、ビタミンCに関連する11のゲノム領域が特定された。

これらを変数として、ビタミンCと心血管疾患やアルツハイマー病との因果関係をメンデルランダム化解析をもちいてくわしくしらべてみたそうな。

2021年6月27日

塞栓源不明な脳梗塞の再発率と死亡率

2021  6月  中国


塞栓源不明の脳梗塞を、ESUS(embolic stroke of undetermined source)とよぶ。

中国での全国的な登録データを用いてESUSの頻度、再発率、死亡率をくわしくしらべてみたそうな。

2021年12月11日

ワクチン打つたびに心原性脳塞栓になった日本人女性

2021  11月  日本


コロナウイルス感染症COVID-19にたいするワクチン接種が世界中でおこなわれている。

ベクター型のワクチンでは血小板減少症からの脳卒中の報告がなされている。

しかしスパイクタンパク質の産生を指令するmRNA型ワクチンと脳卒中との関連を示す報告はほとんどない。

2度のワクチン接種それぞれで心原性脳塞栓症を発症した日本人の事例があったそうな。

2022年4月30日

高身長と因果関係にある脳梗塞の種類

2022  4月  イギリス


これまでの研究で、身長が高いほど脳梗塞リスクが低いことが報告されている。

しかし、脳梗塞の種類別の身長との関連についてはわかっていないので、メンデルランダム化解析でくわしくしらべてみたそうな。

2018年4月11日

脳梗塞が夏におおいは間違いだった 日本


Seasonal Variations in Neurological Severity and Outcomes of Ischemic Stroke - 5-Year Single-Center Observational Study.
2018  3月  日本

脳卒中と季節についての研究は数おおくおこなわれていて、脳内出血にかんしては冬におおいということで概ね一致している。

しかし脳梗塞については季節変動なしとするものも含め研究ごとでばらばらである。

結果の一致をみない理由として脳梗塞の種類を考慮していない点やサンプル数の少なさが考えられる。

そこで、国立循環器病センターの脳卒中データベースを用いて大規模に詳しくしらべてみたそうな。


急性脳梗塞患者2965人の記録を解析したところ、


次のことがわかった。

・全体として脳梗塞の発生数に季節による違いはなかった。

・しかし 75歳以上または中程度レベル以上の神経症状、心原性に限ると冬に有意におおかった。

・非心原性の患者1934人に限ると、脳卒中の発生数に季節変動はなく、

・中程度レベル以上の神経症状は冬と春におおく、

・寝たきりになるような患者に季節の違いはなかった。
脳梗塞は全体として季節ごとの変動はなかったが、心原性に限ると冬におおかった。非心原性の患者では中レベル以上の症状は冬と春におおかった。予後の悪い患者に季節の違いはなかった、


というおはなし。
図:脳梗塞の種類 季節ごとの内訳

感想:

意外性をあおるためか「脳梗塞は夏におおい」という記事ばかりがこれまでは目についていたよ。

上の図みるとぜんぜん夏おおくない。

2018年11月9日

魚でふせげる脳梗塞と増える脳梗塞


Substitution of Fish for Red Meat or Poultry and Risk of Ischemic Stroke
2018  11月  デンマーク


魚をおおくたべることは脳梗塞予防によいと考えられている。しかしこれまでの研究はトータルのエネルギー収支を考慮にいれていないことがおおかった。つまり魚を増やせば他の食材を減らさなくてはならない。

そこで、牛や豚、鶏といった家畜肉の代わりに魚を摂ったばあいの脳梗塞リスクを大規模にしらべてみたそうな。


50-65歳の57053人に食事アンケートをとり、脳梗塞の有無を13.5年間フォローした。

家畜肉を魚の等重量でおきかえた場合のモデルで脳梗塞リスクを原因別に解析したところ、


次のことがわかった。

・この間に1879の脳梗塞があり、そのうち319はアテローム血栓性、102は心原性、844は小血管病変 だった。

・家畜肉を魚で置き換えることは脳梗塞のトータルの発生率には影響しなかったが、アテローム血栓性の脳梗塞リスクはあきらかに低下し、

・とくに脂肪のおおい魚で家畜肉を置き換えると、ラクナ梗塞リスクが低下した。

・しかし心原性の脳梗塞リスクだけは上昇した。とくに鶏肉を魚に替えた場合のリスクは1.42倍に跳ね上がった。

牛や豚 鶏の代わりに魚を摂ると、脳梗塞全体には影響なかったが、アテローム血栓性脳梗塞が減り、脂肪のおおい魚でラクナ梗塞も減った。しかし鶏肉を魚に替えると心原性脳塞栓症は増えた、


というおはなし。

図:肉を魚にしたときの脳梗塞リスク

感想:

魚に含まれるn-3不飽和脂肪酸をおおく摂りすぎると心房細動が増えるんだって。

2024年9月17日

因果関係が明らかに!脳卒中予防に効く3つの栄養素とは

2024  8月  中国


脳卒中は全世界で多くの人々に影響を与える重大な健康問題であり、その予防と管理が重要である。

食事や栄養素の摂取が脳卒中のリスクに与える影響は広く研究されてきたが、観察研究には「交絡因子」や「逆因果関係」の影響を受けるという限界がある。

これらの問題を克服するために、最近の研究では「メンデルランダム化(MR)解析」という手法を用いて、栄養素の摂取と脳卒中リスクとの因果関係を明らかにしようとしている。

そこで、脳卒中予防に関係するとされる4つのマクロ栄養素と14のミクロ栄養素についてMR解析をこころみたそうな。

2024年9月22日

断食の代償?ラマダン中に増える心原性脳梗塞と減る脳内出血

2024  9月  エジプト


ラマダンはイスラム教徒にとって最も神聖な月であり、日の出から日没までの断食が義務付けられている。

この断食が、健康に対してどのような影響を与えるのか、特に神経学的な緊急事態に関しては、まだ十分に研究が進んでいない。

そこで、ラマダン中における脳卒中やその他の神経疾患の発生率について、ラマダンの前の月であるシャーバンと比較することで、断食の影響をくわしくしらべてみたそうな。

2021年2月24日

出処不明な血栓による脳梗塞の再発率は

2021  2月  日本


脳梗塞の再発率は急性期、とくに7日以内にもっとも高く、それ以降徐々に減少する。

これは塞栓源不明の脳梗塞(embolic stroke of undetermined source:ESUS)で顕著であると考えられているので、急性期と慢性期についてほかの脳卒中も含めてそれら再発率をくわしくしらべてみたそうな。

2023年1月14日

「歯周炎」は心原性脳梗塞の原因だった

2023  1月  中国


歯周炎は一般の有病率が高く、侵襲性歯周炎(AgP)と慢性歯周炎(CP)に分類される。

AgPは発症が早く進行率が高い重度歯周炎であり、CPは高齢者におおく85%の患者は5-6年進行しないことがある。

いくつかの研究で歯周炎と脳梗塞リスクとの関連が指摘されているが一貫した結論は得られていないので、

因果関係を探るべくメンデルランダム化解析をもちいて、脳梗塞の種類別に関連をくわしくしらべてみたそうな。

2023年4月17日

分子鎖アミノ酸BCAAと脳卒中の因果関係

2023  3月  中国



ヒトの必須アミノ酸のうちバリン、ロイシン、イソロイシンは分子鎖アミノ酸(BCAA)とよばれ、代謝経路に重要な影響を与えることが知られている。

最近の研究ではBCAA濃度が高いことと糖尿病、肥満、脂質異常との関連が指摘され、脳卒中など心血管疾患との関連もおおく報告されている。

これらの関連に因果関係があるものか、メンデルランダム化解析をこころみたそうな。

2024年3月23日

太陽の恵みで守る命:心塞栓性脳卒中を防ぐビタミンDの秘密

2024  2月  イラン


ビタミンDと心塞栓性脳卒中(CES)リスクについての研究はいくつもあるが、その結果には一貫性がない。

ビタミンDとCESリスクとの因果関係を明らかにするためにメンデルランダム化(MR)解析をこころみたそうな。

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