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2023年8月12日

日本の心房細動患者注意!貧血と大出血のリスクの関連

2023  6月  日本


心房細動による血栓リスクのある患者には抗凝固療法がおこなわれるが、出血性の合併症リスクがある。

HAS-BLEDスコアは出血リスク評価に用いられ、文字「B」は血液に関係する因子とされている。

いっぽう、経口抗凝固薬の有効性についてのランダム化比較試験では、重い貧血の患者は除外されており、

このような集団に対するデータは乏しいので、日本人でくわしくしらべてみたそうな。



日本国内71施設で経口抗凝固薬を服用している心房細動患者の記録を対象にした。

貧血はヘモグロビン(Hb)値により、中等度/重度、軽度、貧血なしの3群に分けられた。



次のことがわかった。

・2013年2月に登録され、2017年2月まで追跡された7558例のすべての患者(平均年齢73歳)のうち、28%に貧血が認められた。

・貧血患者はより高齢であり、HAS-BLEDスコアは貧血患者で有意に高かった。

・4年後の「命に関わる大出血」の累積発生率は、中等度/重度、軽度、貧血なし群でそれぞれ14.9%、10.7%、6.4%であった。

・中等度/重度および軽度貧血群の大出血率は、貧血なし群と比較して1.96倍、および1.48倍であった。

・虚血イベントの発生率はそれぞれ、0.63倍、および1.03倍であった。


経口抗凝固薬を使用中の心房細動患者の28%に貧血が認められた。貧血の重さは大出血の発生率と関連していたが、脳梗塞などの虚血イベントには関連していなかった。貧血状態のモニターが重要である、


というおはなし。
抗凝固薬で貧血

抗凝固薬を処方

心房細動で抗凝固薬

心房細動で抗凝固薬



感想:

抗凝固薬を飲んでいてのちに大出血を起こすようなひとは、日頃から消化管に血が漏れ出ているので貧血ガチになる、ってこと。


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