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2025年7月6日

血をサラサラにしても意味がない?──ESUS脳梗塞に抗凝固薬はほとんど無力だった現実

2025  7月  アメリカ


原因不明の塞栓性脳卒中(ESUS)は、いろいろな原因で血のかたまりが飛んできて起こる脳梗塞であるが、どの薬が効くのかははっきりしていない。

最近の大きな研究では、抗凝固薬が抗血小板薬より特に優れているという結果は出ていなかった。

そこで、現実の医療現場のデータを使って、ESUSの患者に対して抗血小板薬と抗凝固薬のどちらが良いのかを、考えられる原因ごとにくわしくしらべてみたそうな。

2025年11月19日

日本の抗凝固薬神話が崩れる 試験では安全でも高齢者では危険が倍増

2025  11月  日本

高齢化が進む中、心房細動をはじめとする循環器疾患に対して抗凝固薬(血液を固まりにくくする薬)が広く処方されている。しかし抗凝固薬には、血栓予防と引き換えに出血が止まりにくくなるという重大な副作用が存在する。

特に75歳以上では複数の病気や多剤併用の影響が重なるため、臨床試験よりも実際の危険性が高まる可能性がある。それにもかかわらず、日本の高齢者全体を対象に、抗凝固薬と出血性脳卒中の関係を実データで検証した研究は非常に少ない。

そこで、抗凝固薬が高齢者においてどの程度出血性脳卒中の入院リスクを高めるのか、さらにワルファリンとDOACの間でリスク差が存在するのかをくわしくしらべてみたそうな。

2017年5月17日

超高齢者に抗凝固薬を与えるべきか


To Treat or Not to Treat
Anticoagulants as Secondary Preventives to the Oldest Old With Atrial Fibrillation
2017  5月  スウェーデン

心房細動のある脳梗塞患者の再発予防には抗凝固薬が有効である。

抗凝固薬の副作用は出血であり、いっぱんに歳をとるほど出血しやすくなることから高齢者への抗凝固薬を控える医師もすくなくない。

90歳をこえる高齢者への抗凝固薬療法は 効果的なのか、しらべてみたそうな。


スウェーデンの脳卒中患者データベースから、80-100歳で心房細動のある脳梗塞経験者23356人を抽出して、抗凝固薬の使用、再発、出血の有無との関連を年齢層別に解析したところ、


次のことがわかった。

・27%が抗凝固薬を使用していた。

・抗凝固薬グループは80-100歳のすべての年齢層で再発がすくなかった。

・90歳以上では出血がおおかったが、再発予防効果を相殺してしまうほどではなかった。

・抗凝固薬が原因の出血は年齢だけが関連要因だった。

・処方されている薬で抗凝固薬以外に出血がおきやすくなるものはなかった。

もっと多くの高齢者に抗凝固薬を与える余地がある。90歳以上では出血があきらかに増えたが、それでも抗凝固薬を与えるメリットはある、



というおはなし。
図:90歳以上への抗凝固薬と生存率

感想:

この薬は縁がないから実感ないけど、頻繁に病院通って血液検査しないと雲のジュウザみたいになっちゃうんだろ、、 コワくね?

2019年4月1日

抗凝固薬の中断から脳梗塞になるまでの日数


Ischemic stroke during anticoagulant interruption by healthcare professionals in stroke patients with atrial fibrillation
2019  3月  日本

心房細動患者のおおくには抗凝固療法がすすめられている。そして抗凝固薬使用者のおよそ30%が 手術や検査、出血事象などにより薬の服用を一時的に中断する経験をしている。

しかし抗凝固薬をどのタイミングでどういう手順で中断し、代替薬を与えるべきか など実はよくわかっていない。

そこで抗凝固薬を中断したのち脳梗塞を起こす頻度や日数をくわしくしらべてみたそうな。



心房細動で抗凝固療法をうけていて急性脳梗塞になった患者561人について、

抗凝固薬を中断したのち30日以内に脳梗塞になった者を抽出して特徴をしらべたところ、




次のことがわかった。

・21人(3.7%)が薬の中断中に脳梗塞になった。このうち12人はワルファリンなどのビタミンK拮抗型の抗凝固薬(VKA)を、9人がダビガトランなどの直接経口抗凝固薬(DOAC)を使用していた。

・かれらの重症度や機能回復度は抗凝固療法を受けていないグループとあきらかな差はなかった。

・薬を中断してから脳梗塞になるまでの日数は、VKAグループが10日前後に対し DOAC使用者は3日と短かった。

・薬を中断する主な理由は手術や検査などだった。

・82%にガイドラインの逸脱が疑われた。

心房細動で脳梗塞になった患者のうち、抗凝固療法を中断したがゆえの脳梗塞は3.7%だった。脳梗塞は薬の中断後はやくに起き、とくに直接経口抗凝固薬の中断ではやかった。たしかなガイドラインがもとめられている、


というおはなし。

図:抗凝固療法の中断から脳梗塞までの日数


感想:

抗凝固薬ってこわいイメージがあったけど、さいきんは抗血小板薬のほうが危険なことがわかってきたので「ふーん」って感じ。
NEJM誌:アスピリンは予防効果ないうえにとても危険


メモ:

「令和」ときいてレイア姫を連想し ワクワクがとまらない。

2024年11月17日

抗凝固薬で予防のはずが命の危機に!出血リスク3倍の驚愕データ

2024  11月  アメリカ


心房細動(AF)は、脳卒中リスクを大きく高める疾患である。このリスクを軽減するために、抗凝固療法が広く用いられている。

しかし、AFを有する重症患者の場合、治療的抗凝固療法の出血リスクが、果たして脳卒中や血栓症の予防効果に見合うものなのかは十分に検証されていない。

そこで、ICUに入院する心房細動患者における治療的抗凝固療法とVTE(静脈血栓塞栓症)予防策の違いを検証し、その安全性と有効性をくわしくしらべてみたそうな。

2020年2月27日

Stroke誌:抗凝固薬を飲んでいた者ほど再発しやすい理由


Atrial Fibrillation-Associated Ischemic Stroke Patients With Prior Anticoagulation Have Higher Risk for Recurrent Stroke
2020  2月  日本

エビデンスの蓄積により心房細動患者への抗凝固薬の使用が徐々に増えている。

しかし抗凝固薬を使用してなお、すくなからぬ患者が脳梗塞になっていることも事実である。

これは抗凝固薬の血栓予防効果に問題がある可能性をしめしていて、薬がただしく飲まれていないか、別の生物学的要因を示唆しているのかもしれない。

もしそうなら、抗凝固薬を使用していたのに脳梗塞になった心房細動患者はきっと再発率も高いはずなので、これを検証してみたそうな。

2023年11月18日

抗血小板薬vs抗凝固薬:脳梗塞後の隠れた死亡リスク

2023  11月  中国


急性脳梗塞は、世界的に多くの人々に影響を及ぼす疾患で、特に心房細動(AF)がある患者ではそのリスクが高い。

二次(再発)予防として抗凝固療法が推奨されるが、出血リスクの懸念から実際の臨床での使用は限られており、代わりに抗血小板療法を選択することがすくなくない。

そこで、抗凝固療法と抗血小板療法の効果と安全性を、実際の患者データを使用してくわしくしらべてみたそうな。

2023年12月2日

新抗凝固薬、脳内出血率で従来薬を超える!衝撃データ

2023  11月  イタリア


近年、ワルファリンなどのビタミンK拮抗薬(VKA)の代替薬として直接経口抗凝固薬(DOAC)が使用可能となった。また心房細動の検出が増加したため、抗凝固薬の使用状況に変化が生じている。

この変化が脳内出血(ICH)の発生と転帰にどのような影響を及ぼしているかを理解するために、最新の疫学データをつかってくわしくしらべてみたそうな。

2019年5月5日

みんな抗凝固薬こわくないの?


Perception of the Risk of Stroke and the Risks and Benefits of Oral Anticoagulation for Stroke Prevention in Patients With Atrial Fibrillation- A Cross-Sectional Study
2019  4月  アメリカ

心房細動の患者にとって脳卒中予防はおおきなテーマで、ガイドラインでは CHA2DS2-VAScスコアが2以上のばあい生涯にわたる抗凝固薬の使用をすすめている。

しかし抗凝固薬には出血のリスクがともなう。抗凝固薬をながねん使用している者であってもリスクと効用の理解におおきなギャップがあるという。

そこで、かれらが抗凝固薬にたいして漠然と感じているリスクと 現実との関係をくわしくしらべてみたそうな。



心房細動で通院している患者227人について、

抗凝固薬をつかわなかった場合の脳卒中リスクと抗凝固薬使用による出血リスクについて推定させた。

これらをCHA2DS2-VAScスコアによる脳卒中予測およびHAS-BLEDスコアによる出血予測とで比較したところ、



次のことがわかった。

・CHA2DS2-VAScの平均スコアは4.3、HAS-BLEDスコアは2.3だった。

・心房細動は発作性が53.3%、持続性が46.7%だった。

・ほとんどの患者が脳卒中と出血のリスクを過大評価していて、

・52.9%が脳卒中リスクを年間20%以上とし、(現実はほとんどが10%以下)

・53.5%が抗凝固薬による出血リスクを年間10%以上と考えていた。(現実はほとんどが6%以下)

・90%の患者は抗凝固薬が脳卒中リスクを50%以上低下させるものと考えていた。(おおむね正しいという)

心房細動のほとんどの患者は脳卒中と抗凝固薬による出血のリスクをかなり過大に評価していた、


というおはなし。
図:出血リスクの評価HAS-BLEDスコア


感想:

HAS-BLEDスコアには抗血小板薬の有無が変数としてふくまれている。

しかし抗血小板薬の出血リスクは過小評価↓状態なのでこのスコアはあてにならない。
NEJM誌:アスピリンは予防効果ないうえにとても危険

だから抗凝固薬の出血への怖れは過大とはいえないと思うんだ。

2025年11月16日

心房細動の脳内出血がヤバいのは日本の患者のせい?

2025  10月  日本


自発性脳内出血(sICH)は脳卒中の中でも死亡率が高く、後遺症も重くなりやすいタイプである。

心房細動(AF)は脳卒中のリスクを上げるため、多くの患者が抗凝固薬を服用している。
しかし、AFのある人が脳内出血を起こした場合に、回復や予後にどんな影響があるのかは、まだはっきりしていない。

また、SVD(小血管病)と呼ばれる脳の細かい血管のダメージも、脳内出血と関係すると言われている。

そこで、AFとSVDの両方を持つ患者では脳内出血の結果がどのように変化するのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年11月18日

心房細動の抗凝固薬、脳梗塞を防げず大出血だけ増やす――14万人研究の衝撃

2025  11月  アメリカ


心房細動(AF)は高齢者に多い不整脈であり、血栓による脳梗塞を起こす危険が高いと言われている。そのため、血を固まりにくくする薬(経口抗凝固薬)が一般的に処方されてきた。

しかし、現実の医療現場において、初めて抗凝固薬を処方した場合に本当に脳梗塞を減らす効果があるのか、そして出血の危険がどれほど増えるのかは、これまで十分に明らかではなかった。

そこで、高齢者の大規模データを用いて、その実際の影響をくわしくしらべてみたそうな。

2020年12月21日

抗凝固薬で起きる脳内出血のトレンド

2020  12月  スペイン


脳内出血は脳卒中全体の8-15%を占め、年間10万人あたり10-20人に起きる。

脳内出血全体の13.6%はビタミンK拮抗型の抗凝固薬に由来するという。
抗凝固薬使用者の脳内出血リスクは非使用者の7-10倍とする報告もある。

近年、心房細動患者の増加を5倍以上うわまわるペースで抗凝固薬の処方が増えている。

そこで、抗凝固薬由来の脳内出血のトレンドをスペインでくわしくしらべてみたそうな。

2019年5月22日

抗凝固薬が認知症をふせぐ?


Less dementia and stroke in low-risk patients with atrial fibrillation taking oral anticoagulation
2019  5月  スウェーデン

心房細動があると認知症のリスクが高まるとする報告がいくつかある。

おおきな血栓が脳卒中を起こすように微小な血栓が脳組織への血流を阻み認知機能を低下させると考えられている。

じっさい、抗凝固薬を使用することで認知症リスクが半分になったという報告もある。

しかし因果関係はわかっておらず、ランダム化比較試験を行おうにも脳卒中リスクのある心房細動患者に抗凝固薬を与えないわけにもいかない。

そこで、心房細動だけで脳卒中リスクのない患者について抗凝固薬と認知症との関連をしらべ、因果関係を推定してみたそうな。



スウェーデンの患者データベースから2006-2014に心房細動と診断された456960人について、

脳梗塞リスクを評価する CHA2DS2-VASc(心不全、高血圧、高齢、糖尿病、脳梗塞歴、冠動脈疾患、女性)スコア が2点以上の者を除いた。

残りの患者91254人を凝固薬の使用の有無(43%が使用)で2グループに分け、他の条件の一致する23746人ずつにしぼり 認知症の発生を5年ほどフォローしたところ、



次のようになった。

・抗凝固薬グループの認知症リスクはあきらかに低く、非使用者の0.62倍だった。

・脳梗塞や脳出血のリスクは65歳以上では12%低かったが、

・60歳未満では有害事象のほうがおおかった。
心房細動で抗凝固薬を使用している者の認知証リスクは非使用者よりも低かった。65歳以上であれば脳梗塞リスクによらず抗凝固薬のベネフィットがおおきいと考えられた、


というおはなし。

図:抗凝固薬と認知症リスク


感想:

抗凝固薬みなおした。でもこわいのでおれは納豆とたまねぎを食べる。
血液サラサラの薬で認知症予防

2023年4月10日

JAHA誌:抗凝固薬に再発予防効果なかった

2023  4月  カナダ


一過性脳虚血発作(TIA)や軽い脳卒中にはかなりの割合で心房細動がみつかる。

心房細動がある場合の再発リスクは2倍で、5年再発率は21.5%という報告もある。

その予防には抗凝固薬が勧められているが開始のタイミングには議論があるので、TIA後すぐに救急外来で抗凝固薬を処方したときの再発率をくわしくしらべてみたそうな。

2024年6月13日

新抗凝固薬、期待を裏切る:脳卒中も認知症も予防できず

2024  6月  アメリカ


認知症のリスク要因である心房細動(AF)の発生率と有病率は、時間の経過とともに増加している。

経口抗凝固薬は、脳卒中のほか心房細動による悪影響を軽減し、認知症による健康格差を縮小できる可能性もある。

DOAC(直接経口抗凝固薬)の使用が増加する中、新たにAFと診断され、抗凝固薬を服用している患者における認知症の発生率をくわしくしらべてみたそうな。

2023年8月12日

日本の心房細動患者注意!貧血と大出血のリスクの関連

2023  6月  日本


心房細動による血栓リスクのある患者には抗凝固療法がおこなわれるが、出血性の合併症リスクがある。

HAS-BLEDスコアは出血リスク評価に用いられ、文字「B」は血液に関係する因子とされている。

いっぽう、経口抗凝固薬の有効性についてのランダム化比較試験では、重い貧血の患者は除外されており、

このような集団に対するデータは乏しいので、日本人でくわしくしらべてみたそうな。

2025年8月20日

原因不明の脳梗塞を追え!ESUSは“隠れた病気のサイン”だった

2025  7月  ルーマニア


脳梗塞のなかには、通常の検査をしても明らかな原因が特定できないものがある。このようなケースは「塞栓源不明の脳塞栓症(ESUS)」と呼ばれてきた。

従来は、心房細動や卵円孔開存といった隠れた塞栓源が多いのではないかと考えられ、抗凝固薬による治療が有効なのではないかという期待があった。

その効果を確認するべくこれまでの研究をまとめてみたそうな。

2025年9月6日

脳梗塞は防げても、出血で命を落とす──抗凝固薬が突きつける矛盾

2025  9月  アメリカ


脳梗塞(虚血性脳卒中)の場合、「Time is Brain(時間が脳を救う)」という言葉が知られている。tPA点滴や血栓回収といった治療は、分単位で早いほど効果が大きいことが広く認識されている。

一方で、脳内出血(ICH)の治療においては、降圧(血圧を下げること)や抗凝固薬のリバース治療(中和)が基本であるにもかかわらず、「どれだけ早く行うか」が転帰に与える影響については十分に調べられてこなかった。そこで、ICHの初期治療のスピードが死亡率や回復にどう影響するかをくわしくしらべてみたそうな。

2021年9月8日

脳内出血患者への抗凝固薬 Lancet Neurol.

2021  9月  イギリス


抗凝固薬は、心房細動患者の全身性塞栓症の発生率を3分の2に減少させるという。

しかし脳内出血の既往者への影響はよくわかっていない。

そこで、心房細動を有する脳内出血既往者にたいして、経口抗凝固薬を与えることが、それを与えない場合に比べて非劣性(non-inferior:副作用が小さい)かどうかをくわしくしらべてみたそうな。

2021年5月12日

Stroke誌:微小脳出血と抗血栓薬

2021  5月  アメリカ


微小脳出血は無症候性で、60歳以上の認知正常者のMRI検査で23%にみつかるという。

微小脳出血はのちの脳出血や脳梗塞のリスク因子でもある。

そこで、抗血栓薬(抗凝固薬や抗血小板薬)の使用が微小脳出血と関連するものか、くわしくしらべてみたそうな。

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