元2024 4月 イギリス
全血粘度（WBV）と脳卒中など心血管疾患（CVD）リスクとの関連が報告されている。
しかし、WBVとCVDの「因果関係」についてはあきらかになっていない。
メンデルランダム化（MR）解析では、暴露因子と関連の強い遺伝子変異を操作変数とすることで、ランダム化によるバイアスを回避して交絡因子の影響を最小限に因果関係の推定が可能になる。
WBVとCVDの因果関係をMR解析してみたそうな。
次のようになった。
・算出されたWBVの平均値は、高せん断率（HSR）が16.9（標準偏差：0.8）、低せん断率（LSR）が55.1標準偏差：17.2）であった。・37,859例（10.0％）の主要心血管イベント（MACE）の内訳は、心筋梗塞（MI）が6.3％、脳梗塞が2.4％、冠動脈心疾患関連死が1.5％、であった。・MR解析では、MACEおよびMI、脳梗塞、冠動脈心疾患関連死いずれもWBVと有意な関連を示さず、因果関係は認められなかった。
メンデルランダム化解析によると、全血粘度と脳梗塞など心血管疾患との因果関係はみとめられなかった、
というおはなし。
感想：
夏にたくさん汗をかいて血液ドロドロになると脳血管が詰まる説は真に受けなくていいってこと。