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2025年1月26日

バイノウラルビートで脳を活性化!脳卒中後の生活を変える音楽療法の新事実

2025  1月  中国


抑うつや認知機能障害は、脳卒中後の生活の質を低下させる主な要因である。

これらに対して、音楽支援療法「MST」が注目を集めている。MSTは音楽を用いた非薬理学的療法で、安全性や実施しやすさの高さが特徴である。

そこで、MSTの中でも受動的MSTに関する研究結果を主にレビューしてみたそうな。



脳卒中後の抑うつや認知障害に関する論文をシステマティック・レビューとメタアナリシスにより総合分析した。

中国と英語圏の論文から選ばれ、音楽を受動的に聴くMSTの効果が検証された。例えば、実験者は音楽を聴くことで抑うつ状態や認知機能がどのように変化するかが解析された。

また、能動的MSTや即興的MSTについてもいくつかの研究が行われている。能動的MSTは患者が楽器を演奏したり音楽に参加する形式であり、主に運動機能やリハビリの一環として利用されている。即興的MSTは患者と治療者が共同で音楽を即興演奏する方法で、心理的サポートや感情表現の改善を目指している。



次のことがわかった。

・受動的MSTは、脳卒中後の抑うつ状態と認知障害に大きな効果をもたらすことが確認された。主な結果は以下の通りである。

・抑うつ状態の改善が、2週間程度の治療で現れた。

・認知機能はメタ分析の結果、MMSEでは平均値+2.53、MoCAでは+3.59の改善を示した。

・日常生活の能力や手足の運動機能も改善し、日常生活能力の改善を支える重要なフィードバックが得られた。

・とくに、受動的MSTの一つの形式でもあるバイノウラルビート(Binaural Beat)は、右耳と左耳に異なる頻序の音を渡し、脳の活動パターンを変化させる方法である。これは脳機能を活性化し、脳内のアルファ波や集中力の向上に効果的であることが分かっている。


音楽支援療法、特に受動的MSTは、脳卒中後の抑うつや認知障害に対する有望な治療法である。この方法は非侵襲的でコストも低く、容易に実施できるため、体力が限られた患者にとって大きな希望となりうる、


というおはなし。

脳卒中後のBinaural Beatセラピー



感想:

ここで触れられている研究とまさに同じ論文↓を参考にして、ワタシは「脳活ビート」を7年前に作りました。

Ross B, Miyazaki T, Thompson J, et al. Human cortical responses to slow and fast binaural beats reveal multiple mechanisms of binaural hearing. J Neurophysiol. 2014;112(8):1871-1884. 


そしていま「KCO96」とのくみあわせが一番のオススメ。



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