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2011年8月31日

食後すごく眠くなる人は脳卒中の素質あり


Sleeping Soon After Dinner May Raise Stroke Risk
2011  8月  フランス



夕食後から就寝までの時間と脳卒中リスクとの関連を調べたそうな。



250人の脳卒中患者、250人の冠動脈疾患患者、

500人の健常人からアンケートをとって

睡眠に関する習慣を調査、比較した。




その結果、

夕食後 1時間以内に就寝してしまう人に比べ、

食後70分以上経ってから眠るひとの脳卒中危険性は

7割以上も低くなることがわかった。



なぜそうなるのか 理由はわかっていないが、


とにかく 食後すぐに眠ってしまう人は激しく脳卒中になりやすい、



というおはなし。








感想:

これには同感。


もう何十年も前から食後は起きていられない。


すさまじく眠くなる。




写真:食後にすぐ眠る

2011年8月30日

週末に入院するなら "総合脳卒中センター" を選べ


Comprehensive Stroke Centers Overcome the Weekend Versus Weekday Gap in Stroke Treatment and Mortality.
2011  8月  アメリカ



週末は病院スタッフ人数も減り

脳卒中の入院患者死亡率が高くなる 

という報告がいくつもある。



死亡率の評価期間を90日間に延ばすことで週末入院と平日入院での

死亡率の差が小さくなるのではないか…と考え調べてみたそうな。




1996-2007の過去の記録から13万人あまりの脳梗塞患者を選び出した。


分析の結果、


発症90日以内での死亡率は

・週末入院では17.2%、

・平日入院では16.5%

と なり、週末入院の死亡率が明らかに高かった



ただし、総合脳卒中センターに入院した患者については

週末、平日の死亡率の差は見られなかった




さすがは総合脳卒中センター、というおはなし。





常時万全の体制、 ってことなんだと思う。

2011年8月29日

脳にダメージを負うと自殺率が数倍になる

The neuropsychiatry of depression after brain injury. 2011  8月  イギリス



脳卒中や事故で脳に損傷を負った人の

20-40%が最初の1年間にうつを経験し

50%の人はいずれかの時期にうつを経験する。


また、
脳損傷後に自殺を図る危険性は3-4倍になり、


15年間の長さでみると

脳損傷経験者の1%が自殺を図ることがわかった、


というおはなし。




感想:
日本人の自殺率は年間10万人中24人だから
15年間では 24x15/10万=0.004=0.4%

なるほど 1% はその2-3倍


思っていたほど高くないな… という印象。

2011年8月28日

80まで生きた人に健康を説き降圧薬を飲ませるバカバカしさ


Treating Hypertension in the Very Elderly (September).
2011  8月  アメリカ
& 
Hypertension in the Elderly: An Evidence-Based Review.
2011 8月 イタリア




高齢者の血圧管理効果について過去の研究を調べたそうな。



80歳を超える高齢者に降圧薬を飲ませて

強引に血圧を下げても、副作用やら なんやらで

かえって死亡率が高くなりかねない状況がある。



また この年齢層での血圧に関する研究自体

件数が少なく、その結論は出ていない。




しかし80歳以上の高齢者を対象にしたHYVET研究
(Hypertension in the Very Elderly Trial)


によると、血圧は150/90mmHg を目標にすることが望ましい、

とは言われている。




80超えたらムキになって血圧を下げてもたいして良いことはありませんよ、


というおはなし。

2011年8月27日

脳卒中患者の4割は慢性疲労を経験する


Fatigue among stroke patients on long-term follow-up. The Bergen Stroke Study.
2011  8月  ノルウェー



脳卒中後慢性疲労(PSF)と死亡率との関連について調べたそうな。



2006から2年間に入院した患者にアンケート調査を行い、

その疲労度を分析した。


・返答のあった377人の患者のうち、42.3%がPSFだった。

・PSFの有無は心筋梗塞、糖尿、疼痛、睡眠障害などとの関連が見られた。

・TIA患者の疲労度は脳梗塞患者のそれよりも低かった。

・PSFがあると死亡率が高いことがわかった、




というおはなし。



2011年8月26日

たとえ悪玉コレステロールでも 低すぎると脳出血のもと


Cholesterol Levels and Risk of Hemorrhagic Transformation after Acute Ischemic Stroke.
2011  8月  イタリア


コレステロールと脳出血との間には関連があると言われている。



そこで、その関連性をしらべてみたそうな。



240人の血栓溶解療法を受けていない脳梗塞患者240人について、

入院時の総コレステロール、LDLコレステロールの値を記録、分析した。




その結果、

総コレステロールおよびLDLコレステロールの値が低い患者ほど

脳出血を併発する危険性が著しく高まる
ことが判明した。



コレステロールはとても大切



というおはなし。






感想:

集中治療室で、血液検査の結果を見た医者に

『コレステロールが低すぎる。ご飯食べてないんだろ!』

と叱られた思い出。

2011年8月25日

半側空間無視の治療→ 左手運動療法


Rehabilitation of unilateral neglect in the acute recovery stage: The efficacy of limb activation therapy.
2011  7月  イギリス



半側空間無視の治療法として左手運動療法というのがあって、


損傷した右脳と反対側の手(左手)をひたすら意識的に動かすことで

半側空間無視の症状が大きく緩和されるそうな。



空間無視にもいろいろなレベルがあって

この左手運動療法で解決できる範囲も

限られてはいるけれども  将来有望そう、  



というおはなし。







感想:

自分はいまも左半身の皮膚感覚が非常に鈍く、

風呂の温度もほとんど感じない。


おかげで、左側の現実感が乏しく

左方への注意がおろそかになりがちである。



今日も車を車庫から出す際に左から来た車に

気付かずに少々冷や汗をかいた。



こんなとき、意識して左手を動かすなどして

左方への注意を喚起しようとする行為は、


意識していないかも知れない自分を意識するという

非常に高度な認知能力に依っている、 と考える。


メタ認知

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