~ 5000超の記事をシンプルな単語で検索するよ!

2012年3月17日

酒を嗜む女性は脳卒中にならない


Alcohol Consumption and Risk ofStrokein Women.
2012  3月  アメリカ




適量の飲酒は心臓病の予防になると言われている。


女性の軽い飲酒が脳卒中を減らすかどうか、調べてみたそうな。




8万人あまりの健常な女性について、

飲酒習慣および脳卒中の発生を

1980-2006の間 ほぼ隔年で追跡調査した。



その結果、


・1日に缶ビール1本程度のアルコールを摂る女性は、

 全く飲酒をしない女性に比べ、

 脳卒中になるリスクが2割くらい下がった。


・脳梗塞、脳出血でも同じ。





というおはなし。


写真:缶ビールを飲む女性

2012年3月16日

rTMS磁気刺激治療の効果は... ほんの数%?


Theta Burst Stimulation in the Rehabilitation of the Upper Limb: A Semirandomized, Placebo-Controlled Trial in Chronic Stroke Patients.
2012  3月  イギリス




脳卒中リハビリへの

反復経頭蓋磁気刺激(TBS:シータバースト刺激)治療の

効果とその持続力について調べたそうな。



41人の慢性期脳卒中患者について、

TBS治療+理学療法 のセットを

10日間継続した。


比較のために偽の磁気刺激を用いたグループも作った。




4, 30, 90日後に

手指の器用さや握力等を調べるテストを行い

偽の磁気刺激グループと比較した。



その結果、

両グループで持続的な改善が見られたものの、

その差は10%にも満たなかった。





磁気刺激治療による上肢麻痺改善効果は

期待したほど無い ことがわかった、


というおはなし。




感想:

知ってた。

2012年3月15日

グイグイ歩いているからと言って自信があるわけではない


Longitudinal Analysis of Balance Confidence in Individuals With Stroke Using a Multilevel Model for Change.
2012  3月  イスラエル




脳卒中患者の歩行バランスへの自信が

どのように変化しうるかを調べたそうな。



少なくとも10m程度自立歩行できる98人の

片麻痺患者および同性同年令の別の患者について、

その歩行機能、バランス能力、うつ、不安の程度を

退院後1年間追跡調査し、

これらの要素とバランス自信スコアとの関連を調べた。




その結果、

・歩行バランスへの自信は退院後1年の間に急速に向上した。


・歩行能力の低下にともなう不安、抑うつ感がバランス自信の低さに関連していた。


・転倒の多い患者は自信回復が遅かった。






歩行バランスへの自信は退院直後の1年間は低い。

PTなどのなんらかのサポートが必要かも知れない、


というおはなし。






感想:

なんとなく共感したので取り上げた。


杖をついて歩行訓練をしていた頃、

しばしば、自分の身体をコントロールできない気持ちになった。


きっとこのまま倒れて顔面強打に違いない

って思い がドドッと襲ってきて、


((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

こんな感じが続いたことがあった。




わずかな筋力コントロールのミスが重大な結果をもたらす状況で、

気持ちを落ち着かせていることは健康なときでも難しい。




そして自分の経験から、


歩行に慣れたあと、

次の脳内パニックの試練は 


自動車運転中に訪れる。

2012年3月14日

脳卒中後の復職を成功させるポイント


Returning to work after a stroke: A retrospective study at the Physical and Rehabilitation Medicine Center "La Tour de Gassies"
2012  2月  フランス




3年以内に脳卒中を経験した人の

復職可能性について調べたそうな。



発症時点で職に就いていた56人の脳卒中経験者に

アンケート調査を行い回答を得た。



次のことがわかった。

・発症時の平均年齢は48歳。

・32%が平均1年半ほどで復職していた。

・一人暮らし、重度の機能障害、言語障害があると復職の妨げになった。

・専門家や産業医の関与があると復職が促された。

・特に自動車運転と復職との関連が高かった。







専門家の助けがあると復職もスムーズになるかも、



というおはなし。

2012年3月13日

"気" が足りない脳卒中患者は回復が遅い


Study on the correlation betweenstrokeof qi deficiency syndrome and the neurological impairment degree and its long-term prognosis.
2011  12月  中国




脳卒中の予後との関連を調べたそうな。



706人の脳卒中患者について、

発症から72時間、7日、14日、28日、90日後の

バーセルインデックス、NIHSSスコアを記録した。


また、各時点での

風、火、痰、瘀血、気虚、陰虚

の要素も調べ、


特に、

気虚(qi deficiency)と そうでない場合

とに分け関連を解析した。





その結果、

・NIHSSスコア(0が最良)は気虚グループで高かった。

・90日時点でのバーセルインデックス(100点満点)が95以上の427人は回復良好だった。

気虚があると90日時点でのバーセルインデックスが下がった。





気虚の脳卒中患者は症状が重く、回復も良くないので

を補うことが必要であろうことがわかった、


というおはなし。




」が不足している「気虚」とは
...
過労が続くと、の回復が遅れ、慢性的に気が不足した状態となってしまいます。それを「気虚(ききょ)」といいます。
はおもに、食べたり飲んだりしたものを胃腸が消化・吸収し、そこから作り出されます。そのため、胃腸がもともと弱かったり、機能が低下したりしていると、どうしてもが不足しやすくなります。
...
気が不足していると、まずあらわれる症状は疲労倦怠感です。
  ・だるい
  ・疲れやすい
 ・不正出血になりやすい
  ・食欲がない
  ・胃がもたれやすい
  ・下痢しやすい
など、消化器の機能低下による症状を伴うケースも多くみられます。
また、気は体を温める作用もあるため、気が不足していると
  ・手足がいつも冷たい
  ・体温が低い    といった症状も出ます
・・・


漢方の山中薬局より引用







感想:

自分が気虚の特徴にほぼ100%合致していることに気がついた。


オラも気の使い方を練習しねぇとな。

2012年3月12日

長野県に近づくと脳出血になる可能性について


Effects of weather variability and air pollutants on emergency admissions for cardiovascular and cerebrovascular diseases.
2012  3月  日本



気象条件と脳卒中との関連を信州大学が調べたそうな。



日々の緊急入院患者数

その原因である脳卒中、心血管疾患と

気温、気圧、大気汚染物質などとの関連を

季節、曜日、祝日、インフルエンザの影響

なども考慮にいれて解析したところ、

次の結果が得られた。



・前日比で、気温が1度低下するごとに、

その日の心血管疾患での緊急入院患者数が8%増加し、

脳出血患者36%増加、

脳梗塞患者12%増加した。


また、

・前日比で、気圧が1hPa低下するごとに、

脳出血患者が3%、心不全患者が4%増加した。





日本人の場合、気温、気圧が低下すると

特に脳出血が激増することがわかった、


というおはなし。





感想:

標高が高くて気温の低い長野県には

怖くて もう近寄れない。


写真:長野県

2012年3月11日

脳卒中リハビリの最先端イメージトレーニング装置を日本で開発


Neurofeedback using real-time near-infrared spectroscopy enhances motor imagery related cortical activation.
2012  3月  日本



脳卒中リハビリへのイメージトレーニングの応用は、

大変効果がある とする研究がある一方で、

その再現方法が難しくあまり普及していない。




脳の活動をリアルタイムに測定してフィードバックできる仕組みを作り、

イメージトレーニングリハビリに応用できる可能性

について検証したそうな。




脳表面を流れる血液の酸化の程度を多数の

近赤外線センサーで観測する装置を使って、


実験1)

5人の健常人で利き手の指を順に動かす運動をして

その脳活動を検出する条件を整えた。


実験2)

24人の健常人について、利き手の指を動かそうとする

イメージを頭の中に描いてもらい


その際の脳活動を画面上のカラーバーの長さに反映して、

それを見た被験者が脳活動を増強できるかどうか 

を偽のフィードバックも用いて比較した。




その結果、

・脳の特定箇所の酸化ヘモグロビンを観察

することで手指運動に関連する脳活動状況をモニターできることがわかった。



・被験者への脳活動のリアルタイムフィードバックにより

関連する脳部位の活動をより増強できることがわかった。







脳卒中リハビリのイメージトレーニング専用の

リアルタイムニューロフィードバック装置を作れそうな気がしてきた、



というおはなし。




写真:脳卒中リハビリのイメージトレーニング装置


これは面白そう。

ご意見 ご感想はこちら

名前

メール *

メッセージ *