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2020年3月18日

アスピリンでくも膜下出血を予防できる?


Association between aspirin use and risk of aneurysmal subarachnoid hemorrhage- a meta-analysis
2020  3月  中国

くも膜下出血の発生率は、年間10万人あたり 全世界では9人、中国2人、中南米4.2人、フィンランド19.7人、日本22.7人 である。

28日間の致命率は42%で、生存者の50%が障害を負う。85%は脳動脈瘤の破裂によるという。

脳動脈瘤の治療技術の進歩にもかかわらず、その発生率にあきらかな変化はない。

脳動脈瘤の破裂には炎症反応が強く関わっていると考えられていて、抗炎症薬でもあるアスピリンは脳動脈瘤の破裂予防薬として期待されている。

しかしその効果については見解が一致していないので、これまでの研究のメタアナリシスから検証してみたそうな。




関係する研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、



次のことがわかった。

・くも膜下出血患者1107616人を含む10の研究がみつかった。

・全体としてアスピリン使用の有無とくも膜下出血リスクとの関連はみられなかった。

・しかし使用期間を3ヶ月未満に限定するとそのオッズ比は1.697とあきらかに高く、

・使用期間が3-12ヶ月、1-3年、3年以上または 過去の使用歴、については関連は見られなかった。

アスピリンの短期使用は脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血のリスクの上昇とあきらかな関連があった、


というおはなし。

図:アスピリンの時期と頻度とくも膜下出血リスク


感想:

アスピリンはいろいろと問題おおいからね↓。
こんな人がアスピリンで脳内出血 JAMA Neurol.

抗血小板薬は日本人にも効果ないし非常に危険

NEJM誌:アスピリンは予防効果ないうえにとても危険

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